
いよいよ就職活動だ。。
えーと、まずはエントリーシートに書くアピール文を考えよう。
自分は体育会剣道部に所属し頑張ってきました。毎日2時間稽古し・・・



ちょっと待って!アピール文を書く前に、もうちょっと情報を整理しましょう!
自分のことが分からないまま、アピールポイントを発信しても伝わらないですよ!
大学3年生や4年生になったら就職活動をする人も多いでしょう。いざ就職活動を始めたら、「どうしたら良いだろう」と悩む人も多いと思います。
部活動で剣道を取り組んできたのですから、その経験をしっかり活かして社会人となりましょう。
今回は剣道部の経験を活かして、就職活動を進める方法について解説していきます。
唯一無二の経験をもつ自分に誇りを持って、就職活動に挑みましょう。
- 剣道部の経験を活かしたアピール方法
- 剣道部ならではの企業探索
- これから就職活動を進める剣道部の学生
- 就職活動に悩んでいる剣道部の学生
なお、「転職」でお悩みの方は、「転職エージェント」の活用がおすすめです。
私のおすすめは「リクナビエージェント」です。悩んでいる方は相談だけでもしてみましょう!
就職活動の手順
就職活動はおよそ、次の手順で進んでいきます。
- 自己分析
- 企業調査
- エントリーシート・履歴書の提出
- 面接
- 内定
最も重要なのは1の自己分析です。自己分析がしっかりできていれば、企業調査もしやすいですし、エントリーシートや面接では自己分析の結果をアウトプットすれば良いです。
「じゃあ自己分析ってどうしたらいいのー?」という方のために、自己分析の方法を紹介します。
自己分析の方法
人の強みを示す上で重要なのは、「素質」と「技能」です。
素質は簡単にいうと、性格であったり、考え方に基づいた能力を言います。
技能は例えば、営業できる、プログラミングできるという、技術的なことを言います。
学生の就職活動では、「素質」をアピールすることが重要です。もちろん、すでに何かしらの「技能」をお持ちの方は、技能のアピールをしても構いません。ただ、学生の場合は技能をお持ちの方は少ないでしょうし、また技能は社会人になってからでも身につけることができます。
まずは、自分の素質を理解しましょう。素質が分かれば、自分が何をしたいのか、どのような職種・業界に興味があるのかがわかります。
剣道の経験から素質を理解する方法
素質を理解するためには、まずは自分の経験、体験を整理してみましょう。
ここで役立つのが、剣道部での経験です。
人は、事実があって、気持ちや頭が動いて、行動をとります。
「事実」→「気持ち・頭脳」→「行動」に経験を分解しましょう。
初めはよく分からないと思うので、とりあえず、自分の経験から「行動」を書き出しましょう。具体的にやったことです。
主将をした、主務をした、レギュラーになった、優勝したなど、華々しい経歴は不要です。例えば、以下のようなことです。
- 稽古には休まず参加した
- 居残り稽古を続けた
- 飲み会やイベントの計画をした
- OBの対応をしていた
- 戦績を管理していた
- 新入生歓迎を頑張った
小さなことでも構いませんので、できるだけたくさん書きましょう。
次に、これらの行動に対して「どういう課題があったからその行動をとったのか」を書いてみましょう。
この「課題」が事実になります。ここについてはほぼ、以下に集約されます。
・試合で個人またはチームが勝てなかったから。
剣道部の最終目的は勝つことですので、突き詰めると「勝つこと」となります。
「勝つこと」以外に、「ピンチの場面」も課題となります。
部の存続の危機、反対勢力が多い中での新しい企画、このような経験をされた方は、立派に課題に立ち向かったことになりますので、参考にしてみてください。
最後に、その「課題」に対して『なぜ』その「行動」をとったのかを考えましょう。
- 稽古量が必要だと考えたから。
- 部員数を増やして士気を高めることが必要と考えたから。
- 試合の勝因と敗因を理解できれば、勝つ確率が上がると考えたから。
主体的であればなお良いですが、そうでなくても一旦書き出してみましょう。もう一度「行動」に立ち返って、主体的にやったことは無いかと再び探してみても構いません。
また、この「なぜ」は当時考えたものである必要はありません。今考えて、「あー、当時の行動は今振り返ってみると、このためだったんだなぁ」と思い出しながら書いてOKです。
「行動」と「気持ち・頭脳」を行ったり来たりしながら、たくさん思い出しましょう。
「チーム」と「個人」の2つの視点で考えられるとより良いです。行動に対して、「チームの勝てない課題」、「個人の勝てない課題」を洗い出しましょう。
会社で働くということはチーム戦です。チームと個人、両方を考えられる人は重宝されます。
私の強みは、俯瞰して物事を捉えられることです。
私は体育会剣道部に所属しています。部内戦で試合の出場選手を決めるのですが、なかなか部内で勝つことができませんでした。
勝つためには、外から自分を見つめ直すことが必要と考えて、月に1回部活以外の場所で稽古に取り組みました。外で稽古する中で、自分の剣道を貫くことが足りていないと気がつくことができました。
それ以降は、部内でも勝つことができるようになり、最終的にはレギュラーになり、引退試合でも勝つことができました。
こういう課題があって、こう考えて、こういう行動をした(そして、こういう結果となった)
この流れを示すことで、問題解決能力があるんだということを示すことができます。



なんで問題解決能力があることを示さなければいけないの??
会社の存在意義は社会貢献です。社会の困りごとを解決するのが会社です。
すなわち会社で働く人は、問題を解決する能力は必須なわけです。
自分はどういう素質をもって問題を解決するのかを会社にアピールしましょう。
人間性から素質を理解する方法
行動を振り返るのに行き詰まったからは、今一度自分はどういう人間なのかを立ち返ってみましょう。
その方法として、16personalitiesの診断は非常に有用です。こちらは無料の性格診断テストです。
テストを受けると以下の16種類のうちの1つが表示されます。
1-1 建築家
1-2 論理学者
1-3 指揮官
1-4 討論者
2-1 提唱者
2-2 仲介者
2-3 主人公
2-4 広報運動家
3-1 管理者
3-2 擁護者
3-3 幹部
3-4 領事官
4-1 巨匠
4-2 冒険家
4-3 起業家
4-4 エンターテイナー
それぞれ個別に性格と、長所や短所が解説されます。



ちなみに私は領事官タイプでした!争いごとが嫌いな性格です!
もうちょっとざっくり性格を種類別に分けてみましょう。
1-1~4の方々は、分析だったり、細かい数字が合ってないと気が済まない、几帳面なタイプです。
2-1~4の方々は、おしゃべり好きでアイデアがたくさん出るタイプです。
3-1~4の方々は、争いを好まない、平和主義なタイプです。
4-1~4の方々は、自分で引っ張って先を行きたい、主導タイプです。
どの性格が良い、悪いはありません。どの性格でもリーダーになり得ます。
この性格診断でわかることは、「どう振る舞うのが自分にとって心地よいのか」ということです。
分析が好きな人が、おしゃべりでアイデアを出す必要はありません。
もう一度自己分析に戻って、過去の自分を思い返してみましょう。自分の性格にあった行動を自然としているのではないでしょうか。
自分の行動を思い出す手助けとして、16personalitiesを活用しましょう。
剣道部の人が身に付く素質の例
代表的な素質の例を以下に示します。この素質+αで自分の考えや信念を付け加えればなお良しです。
チームワークやリーダーシップの能力
剣道部では、仲間と協力して目標に向かって努力することが求められます。そのため、チームワークやリーダーシップの能力が身につきます。企業でのチームプレイやマネジメント業務に必要な能力です。
粘り強さや努力家としての信念
剣道部には、継続的な努力と根気強さが求められます。長期的な目標を設定し、継続的に努力し続けることで、信念や粘り強さが身につきます。
ストレス耐性や危機管理の能力
競技や練習での失敗や怪我、試合中のプレッシャーなど、剣道部にはストレスがつきものです。そのため、ストレス耐性や危機管理の能力が身につきます。
健康管理や生活リズムの習慣化
剣道部では、トレーニングや練習を通じて、健康管理や生活リズムの習慣化を身がつきます。これは、将来的にも健康的な生活を送るための基盤となります。
社交性やコミュニケーション能力
剣道部では、仲間と協力することが求められるだけでなく、他の大学との交流など、様々な人とのコミュニケーションが必要となります。そのため、社交性やコミュニケーション能力が身につきます。ビジネス上でのネットワーク作りや顧客対応に必要不可欠な能力です。
また、武道であること、幅広い年齢層と関わることから、礼儀作法が身についています。相手に心地よい印象をもってもらえます。
経験から入りたい会社を探す方法
さらにできる人は、「なぜ」をより具体的に掘り下げたり、他の行動に対して「なぜ」を掘り下げたりしましょう。
- そもそもなぜ剣道部に入ったのか?
- なぜサークルじゃなくて部活に入ったのか?
- なぜ、〇〇の役割を担当したのか?
- なぜ〇〇のアルバイトを選んだのか?
- なぜ休日は〇〇をして過ごすのか?
素質を理解する方法として紹介しましたが、素質ということを意識せずに取り組みましょう。とにかく数を出すことが大切です。
ここでたくさん掘り下げることができれば、企業選びの時に判断する基準も作ることができます。
本当に簡易的ですが、以下のようにして、自分の望みと会社の規模を擦り合わせることができます。
- 切磋琢磨して剣道をしたかった。
→大企業 - アットホームな環境で剣道をしたかった。
→中小企業 - イケイケな感じで剣道をしたかった。
→メガベンチャー - 既存の枠を外れた新しい、奇抜なことをしたかった。
→ベンチャー - 実力が評価される環境で剣道がしたかった。
→外資系企業
また、どんなことに喜びを感じていたかを掘り下げることで、やりたい仕事と結びつけることができます。
- 人と話すのが楽しい
- 競い合うのが楽しい
- 結果が出るのが楽しい
- 計算、分析が会うのが楽しい
- アイデアを出すのが楽しい
- 自分が引っ張るのが楽しい
自分が楽しいと思うことと、業種(営業、人事、経理、など)や業界(商社、金融、メーカーなど)を結び付けられれば、意思の固まった志望動機ができます。
自分の価値観や独自の感性を、業種・業界と結び付けましょう!
- サークルには見向きもせず、部活動に入った。大きく成長したい。
- 先輩とはよく飲みに行ったし、関わることに全く抵抗が無い。
→大企業、No.1の強みをもつ会社 - 美しい剣道を目指している
- 人の笑顔を見るのが好き。
→美しいものを作り出して、人に喜んでもらいたい→メーカー
自己分析の後にやること
企業分析・企業調査
先ほど紹介したように、過去の経験から自分の勤めたい会社が見えてきます。興味がある業界や企業を調べ、選考対象となる企業をリストアップしましょう。



ホワイトな企業に勤めたいなぁ。
どうやったら見つけられるだろう?
良い企業の見つけ方で、最も有効な方法は「人に聞く」ことです。
剣道部という繋がりがあるのですから、OB、先輩を通じて、会社の情報を聞き出しましょう。先輩は、後輩が会社について聞いてきてくれたら、嬉しいと感じるはずです。
また、四季報やネットにある会社情報には無い、生の情報を得られます。給料はいくらか、休みは取れるのか、仕事は忙しいのか、など、ぶっちゃけ話を聞きましょう。



私も剣道部の先輩から、たくさん情報を得ました!ここで聞かないのはもったいないです!
ツテが無いけど、剣道部として頑張ってきたことを活かして働きたい!という方は「アスリートエージェント」を活用しましょう!
「アスリートエージェント」はいわゆる普通の就活サイトと異なり、エージェント(コンサルタント)のサポートを受けながら就職活動ができます。「アスリートエージェント」の特徴は次の通りです。
- アスリートに対する高い内定率
- 非公開の求人にアクセスできる
- コンサルタントのサポートのもと就活できるので、ミスマッチが防げる
- 自己分析、エントリーシートや面接の対策もサポートしてもらえる
部活をしていなかった、いわゆる「普通の人」と同じ土俵で就活していてはいけません。有利な立場で就活しましょう。
登録は無料ですので、「この記事を読んでも分からない」、「先輩と繋がりが無い」という方は、ぜひ活用してみてください!
エントリーシート
企業が設定するエントリーシートを提出し、選考に進めるようアピールしましょう。自己分析に基づいて、自己アピールや志望動機を書くことができます。
誤字脱字だけは無いように、気をつけましょう。一回、声に出して読み上げると、おかしなポイントを見つけられます。
企業へのラブレターだと思って、エントリーシートを提出しましょう。
面接対策
面接に向けて、自己PRや志望動機、企業研究などの準備をしっかり行いましょう。
自己分析の結果を自分の中に落とし込むことができれば、丸暗記しなくても自分の言葉で話せるはずです。面接官に質問されても、その場で掘り下げることができます。
面接のワンポイント
一番面接で重要なことは、「素直であること」です。
ダメなことは、「偽った自分を見せること」です。嘘や偽りは、面接官にバレます。
なぜバレるかというと、裏にある自分の考えが伴っていないためです。
また、その嘘や偽りは会社に入ってからも続けなければいけなくなります。嘘をついたあなたこそが、会社が欲しいと思った人なわけですから。
正直でなくても嘘をつかないようにしましょう。



正直でなくても良いの?
物事には良い面も悪い面もあります。例えば、同じ性格でも良いようにも悪いようにも表現することができます。
- 元気で活発↔︎落ち着きがない
- 冷静↔︎積極性がない
このように、人の長所と短所は表裏一体です。
自分の「強み」をアピールするようにしましょう。
まとめ
今回は、剣道部の経験を活かして、就職活動を進める方法について解説しました。
最も重要なのは自己分析です。自分はどういう人間なのか、自分の強みは何なのかを知ることで、自己アピールができますし、入りたい会社の方向性も掴むことができます。
徹底的に自己分析をしましょう。
- ツテが無いけど、剣道部として頑張ってきたことを活かして働きたい!
- エントリーシートのチェックや面接の練習をしたい!
という方は「アスリートエージェント」を活用しましょう!
自分を示して、会社にとっても自分にとってもwin-winの就職活動となることを期待しています!
以上、ケンドーショーダンでした。