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剣道の筆記テスト!学科試験の準備まとめ(解答あり)

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ショーダン

いよいよ昇段審査が近づいてきました!
「学科試験」の準備は出来ましたか?

新米剣士

あれ?何するんだっけ?ぶっつけ本番じゃダメなの?

ショーダン

ダメです!きちっと準備しましょう!

剣道の昇段審査(初段〜五段)は以下の3つ全てに合格しなければなりません。

昇段審査の内容
  • 実技
  • 学科
  • 日本剣道形

「実技」と「日本剣道形」は普段の稽古でも練習するかもしれませんが、「学科」も事前準備が必要です。

今回は昇段審査で必要な学科試験の準備についてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること
  • 学科試験の解答の探し方
  • 解答を暗記する方法
  • 自分の考えを書く問題の対処法
こんな人に読んでほしい
  • 初段〜五段を受験する方
  • 初段〜五段受審者に教える指導者
目次

個別でお困りのことがあれば、こちらでお聞きします!

学科試験の形式

まず、自分が受審する地区や自治体の学科試験の形式を確認しましょう。

私の経験上、大きく分けて2種類の形式があります。

昇段審査の学科試験の形式
  • テスト形式
    ⇨当日試験会場で答えを書く。
  • レポート形式
    ⇨事前に答えを記入した紙を提出する。

テスト形式でも、事前に問題が分かっていることの方が多いです。

各剣道連盟のHPに載っていることもあるので、事前に調べましょう。

どちらの形式にしても、事前に勉強する必要があります。

テスト形式では勉強したことを覚えて、当日を迎えなければなりません。

学科試験の解答の探し方

さて、問題が分かってるので、答えを調べたり、考えたりしましょう。

答えがどこにあるかというと、、、

なんと、全日本剣道連盟のホームページにあります。

こちらです!

全日本剣道連盟 AJKF
全剣連書庫 | 全日本剣道連盟 AJKF 全日本剣道連盟が公開しているドキュメントデータ一覧です。 剣道試合・審判規則/同細則 剣道試合・審判・運営要領の手引き 剣道試合・審判・運営要領の手引き(英語版)/...

「全日本剣道連盟 全剣連書庫」と検索して、「全剣連書庫」にアクセスすると、その中に「剣道学科審査の問題例と解答例(初段〜五段)」というPDFファイルがあります。

その中から、出題される問題を見つけて、その答えを暗記しましょう。

私が初段を受けた頃は、「剣道学科審査の問題例と解答例(初段〜五段)」の冊子を購入していましたが、今は無料のPDFファイルで見れてしまいます。

ショーダン

恵まれた時代ですね!

他のサイトで答えをまとめているところもありますが、こちらは出どころが全日本剣道連盟ですので、間違いないです。

問題に対応する答えを確認しましょう!

(ちなみに全剣連書庫には試合審判規則等のPDFファイルもあるので、ぜひご活用ください。)

YouTubeチャンネルの「剣道昇段塾」では、日本剣道形や学科を解説しています。こちらもご参考にしてください。

【テスト形式】解答を覚える方法

新米剣士

私の受験地区はテスト形式です。
どうやって本番までに覚えたら良いでしょうか。

ショーダン

私も暗記が苦手なタイプです。
ですが、いろんな方法を組み合わせて暗記をしていました。

今からその方法をお伝えします。

実際の動きの流れで覚える

一番正しい学び方ですね。

学科で学んだことを、実際にやってみることで頭にも体にも身につきます。

そして何より、正しい剣道を身につけることができます。

知らなかったこと、新たに知ったことは、稽古の中で実践しましょう。

加えて、動きや時間の流れの順で覚えると頭の中にスッと入ってきます。

例)

問題:「稽古の心構え」について述べなさい。

【覚え方】
「稽古前」、「稽古中」、「稽古後」と時間の流れを意識しましょう!

・稽古前
⇨稽古嫌だな〜、早く終わらないかな〜と漫然と稽古するのではいけない
⇨今日は〇〇を意識して取り組むぞ!と目標を立てる

・稽古中
⇨①緊張感を持って相手に向かう=真剣に取り組む
⇨②礼をする=礼儀作法を重んじる
⇨③大きな発声をする=旺盛な気力
⇨④相手を代わったら竹刀点検=安全に配慮する

・稽古後
⇨先生へ挨拶へ行きアドバイスをもらう=反省をして、工夫・研究を怠らないようにする

解答例

稽古の際には、漫然と稽古するのではなく、目標をもって取り組むようにする。
また、安全に配慮しながら、礼儀作法を重んじ、旺盛な気力をもち、真剣に取り組むことが大切である。
稽古後は反省をして、工夫・研究を怠らないようにする。

こういったように、時系列でイメージすると覚えやすくなります。

この方法を真似れば、「切り返しで気をつけること」なんていう問題でも対応できますね。

「読む」、「書く」、「話す」(「聞く」)を同時にする

「稽古前に学科の勉強をして、稽古に臨んで、動きの中で覚える」のが最も良い方法だと思います。

ですが、それができない場合の勉強法がこちらです。

覚える内容を「読む」、「書く」、「話す」、これらを同時にやると、多くの感覚を使うので、内容が頭に入ってきやすいです。

黙々と読んだり、書いたりするよりも、記憶として残りやすくなります。

紙がなかったり、書く場所がなかったりする場合は、歩きながらなど、何か行動しながら読んで話すと覚えられます。

セリフを覚える俳優さんもこういう風にして、覚えていますね。

こちらの方法は、教育関連で有名なBenesseでも「アクティブ暗記」として紹介されています!

通勤通学中は難しいかもしれませんが、ぜひ実践してみてください。

番外編:歌に乗せて覚える

新米剣士

どうしても覚えられない!

こんな方は最終手段として、答えを「歌の歌詞」にしてしまいましょう。

流行りの歌でも、童謡でも構いません。

リズムをつければ、あっという間に覚えることができます。

自分の理解に落とし込んで欲しいのが本音ですが、「どう頑張っても覚えられない」、「時間がない」場合は、この方法を活用しましょう。

余談ですが、私は学生の頃、数学の「解の公式」をラジオ体操の音楽に合わせて覚えていました。

お笑い芸人の「麒麟」のネタ中で歌われていて、あっという間に覚えてしまいましたね。

他にも、お笑い芸人の「オジンオズボーン」も難しい漢字をリズムに乗せて書くネタがありましたね。これも画期的な方法です。

どんな方法でもいいから覚えたい時には、良い方法です。

自分の考えを書く問題の対処法

ショーダン

私は四段までを地元で受験し、五段は別の場所で受験しました。

四段までの受験では、学科がテスト形式でしたが、五段の学科はレポート形式でした。

ショーダン

レポートだから、答えを写していけばいいだけやん。ラッキー!

と思っていましたが、二問ある設問のうち、一問が次のような問いでした。

「剣道を広めるためにはどうしたらよいか、あなたの考え方を述べなさい。」

こういった、答えが人によって異なる問題が出ることもあります。

そんな場合は次のようにしましょう!

結論→理由→根拠→結論(→決意)の順で書く

五段受審者

剣道を広めるためには、まず海外に行って、いろんな人に剣道を教えます。
素振り、足捌き、切り返しを教えます。・・・・

こういったダラダラした文を書くのは良くないです。

まず結論を主張し、その理由と根拠を述べます。

そして、最後にもう一度結論を述べる形としましょう!

この方法は、昇段審査の学科試験以外でも使える主張の方法ですので、ぜひ癖づけしましょう!

例)

先ほどの問いに対しての答えを書くとします。

問題:剣道を広めるためにはどうしたらよいか、あなたの考え方を述べなさい。

私は「良い指導者が必要」と考えました。

理由はこちら

  • 良い指導者は剣道の良さを伝えられる
  • 良い指導者は人間的にも成長している

根拠はこちら

  • 剣道の良さが分かれば続けたくなる。
  • 自分も人間的に成長できると思い継続する。
    そして、自分が指導者となって還元したくなる。

最後に、「自分はこうありたい!」という決意を述べるとバッチリです!

ということで、解答例は以下のようになります。

解答例

私は剣道を広めるために、良い指導者が必要だと考える。

良い指導者は、剣道の良さを子どもたちに伝えることができる。
剣道の良さを感じることができると、子どもたちは剣道を継続したくなると私は考える。
また、良い指導者は人間的に成長している。
子どもたちが「先生みたいになりたい」と思うと、剣道を継続したくなるし、「自分も指導者になりたい」と良い指導者を産む連鎖ができる。

以上より、剣道を広めるためには良い指導者が必要である。

私は今後も、剣道の良さを伝えられ、人間的に成長した指導者となるために稽古を積む所存だ。

【レポート形式】先生にチェックしてもらう

レポート形式の場合で自分の答えに自信のない時は、自分の書いた答えを人に見てもらいましょう!

学校や道場に所属している場合は、その先生に見てもらってアドバイスを求めましょう。

友達で見せ合っても構いません。

第三者に見てもらうことで、書き方の良し悪しに気づくことができます。

自信をもった状態で提出しましょう!

まとめ

今回は、昇段審査の学科試験の準備についてまとめました。

学科試験は「テスト形式」「レポート形式」があります。

どちらの形式でも、本番前に準備をしましょう!

解答例は、全日本剣道連盟HPの全剣連書庫の中の、「剣道学科審査の問題例と解答例(初段〜五段)」に記載があります。(HPはこちら。)

解答を覚えるときは、以下の方法で覚えましょう!

学科試験の解答を覚える方法
  • 実際の動きで実践しましょう。
    特に時系列で、内容を整理しましょう。そうすれば正しい剣道も身につき、知識もつきます!
  • 剣道以外の場面で覚える場合は、覚える内容を「読む」、「書く」、「話す」ことで頭に入れましょう。
  • どうしても覚えられない!という場合は、歌に乗せて覚えましょう!

都道府県によっては、「自分の考えを書く問題」も出題されます。

そんな時は、次のように対応しましょう。

自分の考えを書く問題の対処法
  • まず「結論」を主張し、その「理由」と「根拠」を述べ、最後にもう一度「結論」を主張しましょう。
  • 最後に、これから〇〇する!という「決意」を述べれば、さらに良いです!
  • レポート形式の場合は、書いた答えを一度他の人に見てもらって、より良い解答にしましょう!

学科試験も、実技と剣道形と同じくらい大切です!万全の状態で、審査に挑みましょう!!

以上、ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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