剣道指導で子どもを褒めるメリット・場面を紹介!
どうしても子どもを叱りがちになってしまう。。
もっと高いところを目指して指導してしまうから、褒め方が分からないなぁ。
稽古に熱が入ってしまうと、子どもに対して厳しく指導しがちですよね。
そんな時こそ、褒めることを大切にしましょう。
褒めることが難しいと感じる先生もいるかもしれません。
ただ、指導ポイントがしっかり分かっている指導者は、ちゃんと褒めるポイントも掴むことができます。
今回は子どもを褒めるメリットと方法について紹介したいと思います。
- 剣道の稽古で子どもを褒めるメリット
- 稽古で子どもを褒める場面
- 稽古で子どもを褒めるタイミング
- 褒めることの懸念点
- 褒めるのが苦手な指導者
では詳細を見ていきましょう。
剣道の稽古で子どもを褒めるメリット
子ども自身が成長を実感できる
子どもはまだ自分の中で基準ができていないので、教えてもらったことがちゃんとできている(正しい剣道ができている)かどうかがわかりません。
指導者が褒めることは、子どもにとっては確認作業になり、自信もつきます。
「新しいことが身についた」、「自分はちゃんとできているんだ」と子ども自身に成長を感じさせてあげましょう。
子どものモチベーションが高まる
年齢関係なく、褒められると嬉しいものです。
一方、いつも怒られるところに行きたいとは思いません。
さらに、真面目に取り組んでいるのに怒られるならば、もうどうしていいか分からず、剣道に取り組む気持ちも失せてきます。
一番適切な環境は、頑張ったらその分評価される環境です。
その頑張りを正しい方向へ誘導するのが指導者の役割です。
褒められると、「よし、また褒められるように頑張ろう!」とさらにひたむきに稽古に取り組んでくれるようになります。
稽古の継続、稽古の質の向上、いずれも子どものモチベーション無くして達成できません。
褒めてモチベーションを高めましょう。
子どもの可能性を無限に伸ばす
ちょっとでも褒めてあげることで、その子の能力を伸ばしてあげることができます。
例えば、小手打ちが特に上手だね!、体当たりの見本だね!という様に褒めるとその技術に関してぐんぐん伸ばすことができます。
自分は〇〇が得意だと思い込むことで、自信をもって取り組むことができ、どんどん上手くなろうとするのです。
逆もその然りなので、注意してください。
「お前は〇〇が苦手だからな〜」ということを言ってしまうと、大して他の人より劣っていなくても、〇〇に対して苦手意識を持ってしまいます。
それに負けじと努力をすることがあったも、どうしても苦手意識が残ってしまい、本来もっと伸びるべき才能が蓋されてしまいます。
得意なことはどんどん褒めて、可能性を無限に伸ばしてあげましょう。
稽古で子どもを褒める場面
じゃあどういう場面で褒めたらいいんだろう。試合に勝った時?良い一本を決めた時?
そんなに高度な場面でなくても褒める機会はたくさんあります。
以下では子どもを褒める場面を紹介します。
言われたことがきちっとできる
え、そんなことで褒めるの?
と思うかもしれませんが、言われたことができるというのはすごいことなのです。
分かりやすい指導ができている先生のお陰でもあるのですが、それを実践できる子どもはもっとすごいのです。
先でも述べましたが、褒めることで子どもは「自分は正しいことができている」と認識することができます。
言われたことがきちっとできたら褒めてあげましょう。
また、特に上手くできた子は他の子の手本となってもらいましょう!
そうすることで、手本になった子はさらにモチベーションが上がりますし、できない子にとってはレベルの近い子の手本によって理解が深まります!
↓の記事でも子どもが手本を示すメリットを記載しています。
できなかったことができるようになる
初めのうちは言われたことができなくても、繰り返し取り組んでできるようになった時、きっちり褒めてあげましょう。
褒められると、「あ、僕(私)はできたんだ!」と感じ、その場の動きが体にインプットされます。
0→1で全く新しい動作ができる場合以外に、1→9で成長した場合も同様に褒めてあげましょう。
褒める内容としては、例えば以下のようなことです。
- 以前より声が大きくなった。
- 息を繋げてたくさん打ち込めるようになった。
- 足捌きが早くなった
一方で、毎回子どもを指導しているとなかなか子どもの成長に気づいてあげれないものです。
そういう時は少し長い期間を振り返って、褒めてあげましょう。
半年前はこうだったのに、今ではこれができる様になったね!
改めて振り返ると、大きな成長をしていることに気がつきます。
月例の試合や行事ごとのタイミングなどを目安に振り返ってみてはいかがでしょうか。
新たな発見をした
これは、ある意味指導者を超えてしまっています。 例えば、
先生、大きな声を出すと打ちが強くなったよ!
息を繋げるとたくさん技を出せたよ!
指導していることで、新たな因果関係が見つけられるのは素晴らしいです。
本来、指導者が伝えなければいけないことを、子どもが先に気づいてしまったのですから。
どんな小さな発見でもよいのです。
子どもたちの発見、気づきは大いに評価してあげましょう。
稽古で子どもを褒めるタイミング
普通は、稽古が終了してから「あの時のあれは良かったね!」と褒めることが多いと思います。
それも良いですが、私がオススメするのは、稽古中に子どもが成し遂げた瞬間に褒めてあげましょう。
その場で褒めることで、「正解がこれだったんだ!」と子どもたちは認識することができます。
指導者たるもの、何事も「機会」を逃してはなりません。
褒めることの懸念点
とは言っても褒めてばっかりで甘やかしたら、舐められるんじゃないの??
そうなることを気にする方は、過去の記事を読んでいただけたらと思います。
指導者が真剣に指導を行い、褒める時は褒めて、叱るべきときはきっちり叱ることを徹底しましょう。
メリハリのある、緊張感のある稽古ができれば、ちゃんと子どもたちは成長します!
まとめ
今回は子どもを褒めるメリット・方法を紹介しました。
- 子ども自身が成長を実感できる
- 子どものモチベーションが高まる
- 子どもの可能性を無限に伸ばす
- 言われたことがきちっとできる
- できなかったことができるようになる
- 新たな発見した
適切に子どもを褒めることで、どんどん自ら成長させてあげましょう!
やはり、メリットの3番目、「子どもの可能性を無限に伸ばす」はとても大事な点です。
才能を生かすも潰すも指導者次第です。
原石を磨いてキラキラの宝石にしましょう!
以上、ケンドーショーダンでした。