「なぜなぜ分析」で剣道上達!悩み解決!
先生からアドバイスをもらうけど、どう直せばいいだろう?
原因を分解してみて、真の原因を見つけましょう。
打ちが遅い、右手に力が入る、足を継いでしまうなど、いろんな欠点を指摘される、もしくは指摘することが多いと思います。
ですが、その解決法は本人任せである場面が多いです。
1つの課題をようやく解決することができても、解決する手段が明確でない状態で新たな課題と直面すると、再び悩む期間に入ってしまいます。
問題を解決する手段や習慣を身につけることができれば、自分でどんどん成長することができます。
今回は解決手段として、「なぜなぜ分析」を紹介したいと思います。
- 「なぜなぜ分析」とは?
- 「なぜなぜ分析」の具体例
- 「なぜなぜ分析」のメリット
「なぜなぜ分析」とは?
トヨタの生産方式にある手法のうちの1つです。
トヨタはご存知の通り、日本の経済を支える企業です。
そんな会社が自動車を生産するにあたって、何か問題が起こったときに、「真の原因」を究明するのに用いた方法です。
本当に簡単に説明すると以下の通りです。
1つの事象に対してなぜを5回繰り返す。1回あたりの答えは複数個出て良い。
なんでも良いので、何か問題があったり、直したいことがあれば、「なぜ」を繰り返しましょう。
具体例
例えば「打ちが弱い」という課題に対して、なぜなぜ分析を行なっていきます。
Q1 なぜ打ちが弱い?
- 振り下ろしが遅い
- 打突に冴えがない
- 踏み込みが弱い
- 手打ちになっている
・ ・
思い浮かぶものをとりあえず、たくさん出してみましょう。
次以降のなぜ?でもなるべくたくさん出してください。
本当は全ての原因に対して再びなぜ?を行いますが、今回は「打突に冴えがない」に対して再びなぜ?を行ってみましょう。
Q2 なぜ打突に冴えがない?
- 打突前にも力が入っている
- 打突時に力が入っていない
今回は「打突前にも力が入っている」についてなぜ?を行います。
Q3 なぜ打突前にも力が入っている?
- 構えに力が入っている
- 振りかぶりに力が入っている
今回は「振りかぶりに力が入っている」についてなぜを行います。
Q4 なぜ振りかぶりに力が入っている
- 右手で引き上げている
- 手の内に余裕がない
今回は「手の内に余裕がない」についてなぜを行います。
Q5 なぜ手の内に余裕がない
- 竹刀の握りが強すぎる
このように原因を探っていくわけです。
この後も竹刀の握りをどうすべきか、いろんな先生の説明を参考にしながら、解決方法を探っていきます。
メリット
一度にいろんな視点から見つめ直せる
稽古中に指導されて「直さなきゃ、やらなきゃ」と思っても、なかなかうまくいかないものです。
「なぜなぜ分析」を行うことで一旦落ち着いて、自分を客観的に見つめ直すことができます。
そうすることで、様々な角度から解決方法を見出すことができます。
稽古後に時間を見つけて、取り組んでみましょう。
異なる解決方法にすぐに切り替えることができる
先ほどの具体例で、「振り下ろしが遅い」に対して引き続きのなぜ?を行ったとします。
次に出てきた答えが、「振り下ろしに必要な力が足りていない」とします。
その答えに従って、振り下ろす際に力を入れる稽古を続けますが、あまり効果がなかったり、逆に先生から「力を抜きなさい」とアドバイスされたりすることがあります。
そういう時に、違う解決法をすぐに見直すことができます。
実際、具体例では「打ちが弱い」に対してQ4では力が入っていることが問題になっているので、全く異なるアプローチで課題を解決することになります。
意外な方法が解決の近道の場合があります。
「意識する」以外の解決方法をたくさん見つけましょう。
精神的にも成長でき、人生で困ったときに役に立つ
元々はトヨタで行われた方式ですので、剣道専用のメソッドではありません。
どんな時でも使える方法です。
人生においてどうもうまくいかない、壁にぶつかってしまうときに、パニックにならずに打開策を探すことができます。
つまり、精神的に安定したまま、前進・改善することができます。
人間形成にもつながると思いますので、ぜひ実践してみてください!
まとめ
今回は「なぜなぜ分析」を紹介しました。
「なぜなぜ分析」はなぜを5回(目安)繰り返して、真の原因を見つけるための方法です。
自分でどんどん成長できる人はこれを瞬時に、無意識のうちに行なっていると思います。
人によって成長速度はバラバラだと思うので、焦ることなく、なぜを繰り返して、原因を追求することが大切です。
また、指導する方々も、なぜ子どもたちは〇〇できないのかという課題を設定して、分析することで、新たな指導法を見つけることができます。ぜひご利用ください。
「なぜなぜ分析」をして、人間形成の道を極めましょう!
以上、ケンドーショーダンでした。