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剣道を始めたての子どもを「叱る場面」と「ポイント」について解説

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以前、「剣道の稽古で絶対にしてはいけない叱り方」を紹介しました。

若手指導者

じゃあどうやって叱ればいいの?
特に始めたての子どもに対しては難しいよ。。。

では今回は、初心者の子どもに対して叱る場面とポイントを説明します!

この記事で分かること
  • 剣道初心者の子どもを叱る場面
  • 剣道初心者の子どもを叱るポイント
こんな人に読んでほしい
  • どんな時に叱れば良いのか分からない指導者
  • 叱るときの強弱がつけられない指導者

叱る目的は、子どもの人間形成のためです。

「叱る場面とポイント」は結論から言うと、人間形成に背く行為をしたら叱る、人間形成を促すように叱ることが大切です。

では詳細を見ていきましょう。

目次

個別でお困りのことがあれば、こちらでお聞きします!

剣道初心者の子どもを叱る場面

いい加減な礼儀作法

剣道では決まった形の動作が多くありますよね。

基本的には全て相手に敬意を払う動作です。

礼法をキチッとすることは幼い頃から大切です。

小学生低学年くらいの年齢では、動作の意味がよく分からないかもしれませんが、「相手を尊重する上で必要なこと」とよく伝えて、いい加減であれば叱りましょう。

分かりやすい叱るべき場面言うと、例えば以下の2つです。

いい加減な礼儀作法で叱る場面の例
  • 竹刀を跨ぐ
  • 先生への挨拶がいい加減

叱って正しい方法を身につけましょう。

形から入ることも時には大切です。後から精神も伴ってきます。

友達を馬鹿にする

マザーテレサの言葉でこのようなものがあります。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザーテレサ

言葉は一番始めのアウトプットです。

「行動」や「習慣」、「性格」、「運命」となる前に、「言葉」の時点で直せるところは直しておくことが大切です。

人を下に見る精神は、自分が上に登ることを妨げます。

また、人を馬鹿にすることは自分に自信がないことの表れです。

その子の特性をよく観察し、飴と鞭を上手く使いましょう。

私の尊敬する先生もこの場面で叱っていました。

まだ未熟な子どもが、不器用ながらも頑張って稽古に取り組んでいました。

すると別の子が、その子の様子を見て笑いました。

その途端、先生は「人が頑張っている姿を馬鹿にするな!」ときっちり叱っていました。

流してしまいそうな場面でしたが、稽古を止めて指導していたところが印象的でした。

不安全な行動

武器を持って戦う競技であるがゆえ、人を傷つけては絶対になりません。

怪我を負わせると、相手に一生の傷を負わせる可能性もあります。 また、怪我を負わせた側も、一生の心の傷を負います。

分かりやすいところならば、「適切な竹刀を使う」ということです。

竹刀が割れて相手の目に入ってしまうと、失明してしまう場合もあります。 失明させてしまったら、自分も一生その経験を背負って剣道をすることとなります。

本意不本意かに関わらず、怪我になりそうなことはきっちり叱りましょう。

剣道初心者の子どもを叱るポイント

互いに目を見て叱る

文字通り「向き合う」ことが大切です。 低学年の内向的な子は目を背きがちです。

ですが、何度も目を見て聞くよう指導すると、心も指導者の方を向いてくれます。

また、自分の責任を認めたくない子も目を背きます。

自分自身の心と向き合うためにも、相手の目を見て話を聞くよう、教えましょう。

一つのことに対して叱る

例えば、切り返しを指導している状況だとします。

こういうことはないでしょうか。

若手指導者

もっと声を出せ!!
(1回終了後)
左右面の振りが小さい!!もっと大きく振れ!!
(1回終了後)
声がまだまだ!!息を繋げろ!!
(1回終了後)
振りが小さいと言っただろ!1回言われてなんでできないんだ!!!!

この時、先生が要求した項目は以下です。

  • 声を出す
  • 大きく振る
  • 息を繋げる

3点を同時に意識するよう伝えています。

これはとても難しいことです。

さらに先生が激昂してると、子どもたちは混乱してしまい、何をしたら良いのか分からなくなってしまいます。

こういう時は、1つのことを徹底するように指導しましょう。

この例において「息を繋げること」を意識させるならば、「どの場面で息を吸ってよくて、どの場面で息を吸ってはいけないか」、もう一度改めて説明します。

繰り返し、繰り返し、指導することでようやく1つのことが身についてきます。

1つのことを達成できれば、新たなポイントにも注力できます。

1回の稽古内でいくつもの課題をクリアできるのか、複数回の稽古でやっと1つの課題をクリアできるのかは指導者の腕によります。

複数のことが目につく時は、今まで逐一指導してこなかった指導者の責任があります。

その場その場での指導が必要です。

自分の指導に原因が無いかを考える

今までの説明に関連していますが、自分の指導方法に原因が無いかをよくよく考えましょう。

指導方法以外にも、自らの態度や振る舞いからも影響が出ている可能性があります。

子どもは大人の姿をよく写します。

  • 竹刀で床を叩いていませんか?
  • 叱る内容がコロコロ変わっていませんか?
  • 子どもの方を向いて指導していますか?

原因が指導者にあると思って、指導者も反省を繰り返しましょう。

まとめ

今回は稽古で超初心者の子どもを叱る場面とポイントを紹介しました。

叱る場面は次の3つです。

初心者の子を叱る場面
  • いい加減な礼儀礼法
  • 友達を馬鹿にする
  • 不安全な行動

叱るポイントは次の3つです。

初心者の子どもを叱るポイント
  • 互いに目を見て叱る
  • 一つのことに対して怒る
  • 自分の指導に原因が無いかを考える

剣道の知識が無い人にも、できることだと思います!

子どもは無限の可能性を秘めています。

褒めて、適切に叱って、どんどん成長を促しましょう!

以上ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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