剣道の稽古で「子どもの集中力」を引き出す具体的な方法を5つ紹介!
子どもが稽古に集中してくれないよ〜、叱っても聞いてくれないし〜〜
それは集中力が切れてますね。集中力を繋ぐ工夫が必要です!
そもそも子どもは長時間の集中が苦手です。
稽古時間の1~2時間でも、子どもにとっては長時間です。
この1~2時間をどれだけ濃密にできるかで、成長の度合いが変わってきます。
そして、稽古を濃密にするためには子どもの集中力が必要です。
今回は子どもの集中力を引き出す方法について紹介したいと思います。
- 子どもの集中力を引き出す具体的方法4つ
- 子どもの集中力が持続せず、困っている指導者
- 短時間の稽古で成長を促したい指導者
毎回の稽古時間を、子どもにとっても指導者にとっても有意義な時間にしましょう!
子どもの集中力を引き出す具体的方法5つ
大きな声を出させる
「集中しなさい」と言葉で言っても、なかなか集中できないものです。 そういう時はまず、大きな声を出させましょう。
声を出すことで、自分を起こすことができ、自然とその先集中することができます。
まず行動することで、やる気にすることができます。
顔を笑顔にしていれば、気持ちも幸せになるのと同じですね!
活気を出して、稽古全体の雰囲気を高めましょう!
ただ、単に声を出せと言ってもなかなか声が出ないこともありますよね。そういう時は次のことをすると、引き出せますよ!
小さな勝負をする
子どもは勝負事が大好きです。詳しくはこちらでも紹介しています。
勝負することで夢中になり、目の前のことに集中できます。
例えば何チームかに分けて、声の大きさ勝負をします。
競い合うことで大きな声を出せるようになり、稽古の質が上がります。
適切な飴とムチも用意しときましょう。
「負けたチームは跳躍素振り30本」などとすると、緊張感を持って勝負できます。
こまめに指導を入れる
ずーっと稽古を続けてもなかなか集中力が保てません。
なので、こまめに指導を入れることで、メリハリをつけましょう。
すなわち、子どもは頻繁にインプットとアウトプットを繰り返すわけです。
新しいことをやる場合は教えることはたくさんあるけど、普段やっている稽古は特に言うことが無いよ〜
いつもやってる稽古内容の場合は、気にする点、注意すべき点を改めて再確認しましょう。
基本の稽古は何回注意してもしすぎることはないです。
息を繋いでいるか、足を継いでいないかなど、普段から意識すべきことを伝えましょう。
また、指導を入れる際、注意していることをできていない子とできている子に実演してもらうことも非常に効果があります。
効果は以下の2点があります。
- 子ども視点で「できている」or「できていない」が理解できる。
- 指導者に見てもらえていると実感できる。
正しい剣道を指導者が実演する場合、指導者のレベルと子どものレベルが違いすぎると、どうすればいいのかよく分からないと感じる子どももいます。
「子どもバージョンの手本」を準備することで、理解に落とし込めるわけです。
実際の稽古中では、以下の手順で実演してもらいましょう。
まず、できていない子に実演してもらいその子にできていないことを理解してもらいます。
この時、晒し者にするのではなく、成長して欲しい気持ちを含めて説明しましょう。
そして、他の子に手本を見せてもらいます。
この時の手本は「子どもバージョンの手本」なるので、「あ、こうすればいいのか」と他の子どもたちも理解できます。
手本を見せた子は自信に繋がります。
また、この方法を取ることで、できている子もそうでない子も、「先生に自分を見てもらえている」と感じることができます。
常に見られていると感じることで、緊張感を保つことができますし、また充足感も得られます。
また、このようなアイデアもあります。
子どもたち同士で教えられるようになれば、極端な話もう指導者は不要かもしれません。
幼い時から自律性を育てることができれば、集中力だけでなく成長の推進力も培うことができます。
指導における究極系ですね。
違う動作に更新する
全く同じ動作をずっと続けることは大人でも大変です。
飽きやすい子どもなら尚更だと容易に想像がつきます。
違う動作に更新することで、気持ちも同時に更新されます。
小さな更新が大きなモチベーションを生みます。
また、更新前と更新後を無意識に比較することになるので、頭を使った稽古ができます。
例えば、切り返しでも色んなバリエーションがあります。
- 面を打つ切り返し
- 竹刀で受ける切り返し
- 道場を広く使った1往復の切り返し
- 30本の切り返し
- 相切り返し(切り結び) などなど
竹刀で受ける切り返し10回するよりも、上記の切り返しを2回ずつやる方が、圧倒的に集中力が保たれます。
単なる面打ちだけでも、一歩入って打つ、左足を動かさずに打つなどバリエーションはいくらでもあります。
少し違う動作で、頭を使って、気持ちを切り替えて稽古をしましょう!
子どもの気持ちを煽る
同じ動作でも、気持ちを更新して稽古を行う方法があります。
それは、「子どもの気持ちを煽ること」です。
地稽古中に高段者の先生が下手(しもて)を指導するときによくする、「なんの〜」「まだまだ〜」というような引き出し方を、稽古内で行います。
この方法は確かに効くのですが、「ある程度の時間行うには技術が必要であること」、「頻繁にはできないということ」をご考慮ください。
まとめ
今回は子どもの集中力を高める方法を5つ紹介しました。
- 大きな声を出させる
- 小さな勝負をする
- こまめに指導を入れる
- 違う動作に更新する
- 子どもの気持ちを煽る
大きな声を出せば、気持ちも後からついてきます。
小さな勝負は子どもを夢中にさせます。
こまめに指導する際は、良い例と悪い例を子どもにやってもらいましょう。
良い例を示した子は自信がつくし、悪い例を示した子は自分のできてないところを認識できます。
またいずれの子も、先生に見てもらえていると実感できます。
少しずつ違う動作を行うことで、頭を使い、気持ちの切り替えができます。
集中力を高めることで、稽古の質を高めましょう!
以上、ケンドーショーダンでした。