中学の部活で剣道を始めて経験者に勝てる?入部前の不安について教えます!

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中学生Aくん

中学の部活動で剣道部に入ることにしよう!
でも、小学生から続けている人に勝てるのかなぁ?

ショーダン

勝つことはできますよ!
私も”ほぼ”中学校から始めて、経験者に勝っていました!

運動系の部活動は球技系が多い中で、剣道部は異彩を放っています。部活動きっかけで「剣道を始めてみたい」と思ってくれれば私は嬉しいです。

せっかく剣道を始めるならば、ずっと続けて欲しいと私は思います。剣道を続けるモチベーションの1つとして、「勝てる」ことがあるでしょう。

中学校から剣道を始めたばかりの人が、小学生から続けている人に負けるのは仕方ないし当然です。

でも、実力差が縮まるのか?ずっと勝てないままなのか?と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、中学で剣道を始めても経験者に勝てるかどうかや、その他剣道部入部前の不安・疑問ポイントについて解説します。

この記事が剣道を始める不安を解消する手助けになれば幸いです。

この記事を読んでわかること
  • 中学から剣道を始めて、経験者に勝つ方法
  • 剣道を始めるときに感じる疑問点とその答え
こんな人に読んでほしい
  • 中学から剣道を始めて、勝てるか心配な方
  • 剣道を始めようと思っているけど不安な方
  • 剣道部に入るお子さんの親御さん
目次

中学で剣道を始めても勝てるかどうか

結論から言うと、中学から剣道を始めても勝てます。

ただし、「正しく稽古を積めば」という条件がつきます。

条件を満たすかどうかについて、今の状況を確認を確認しましょう。

部活の指導者(先生)がとても重要

まず確認すべきことは、「部活で剣道を指導できる先生や外部指導員がいるかどうか」です。

何事も、始めに教わる「基礎」を充実させないと、その先成長することができません。

良き指導者がいない場合は、指導者がいる環境で稽古をした方が絶対良いです。

一方、良い指導者がいる場合は、そのまま頑張れば良いです。

中学生Aくん

でも、みんな同じように練習積んだら、みんなも強くなるんじゃないの?

確かにその通りですが、初心者が成長する伸び幅と、経験者が成長する伸び幅を比べると、圧倒的に初心者の方が成長します。

特に中学生は身体的に成長する時期なので、剣道技術も高めやすく、経験者を追い抜くほどの成長もできます。

中学生Bくん

僕は、みんなより早く一番強くなってやるぜ!

向上心の高い人は、ぜひ別の場所でも稽古を積みましょう。

稽古回数を他の人より増やすことができれば、その分だけ強くなれます。

以上から、良い指導者がいない人、良い指導者がいてもさらに成長したい人、いずれも別の稽古場所を見つける必要があります。

良い先生の下で稽古を積む方法

良い先生に剣道を教えてもらうことで、効率よく成長することができます。

また稽古以外にも、竹刀の手入れ、防具のメンテナンスなど、周辺知識も得ることができます。

良い先生の下で稽古を積む方法として、以下の3つを紹介します。

良い先生の下で稽古を積む方法
  • 道場に通う
  • 近くの別の中学で稽古する
  • 連盟主催の稽古会に参加する

道場に通う

剣道の経験者のほとんどが、小学生から道場で稽古を積んできていました。中学校に進学しても道場に通い続ける人もいますが、部活動に専念する人も多いです。

中学生からでも道場に通って、強くなりましょう。2年生や3年生になったら、道場の大人の先生と稽古することでさらに強くなります。

お家の近くの道場を探してみましょう。経験者の友達に紹介してもらうのも1つの方法です。

近くの別の中学で稽古する

もし、通ってる中学と近くの別の中学に良い先生がいるならば、別の中学で稽古するのも一つの方法です。

※こちらは双方の中学に許可を取るようにしてください。

私の中学生時代では、剣道部の無い中学校から、私の中学校へ稽古に来ている人もいました。

自分の通う中学校の稽古日数が少ない場合など、検討してみてはいかがでしょう。別の中学の友達ができることもすごく良いですね。

連盟主催の稽古会に参加する

各都道府県や支部の剣道連盟で稽古会が開かれています。もし稽古場所が家や学校から近ければ、連盟主催の稽古会に参加してはいかがでしょうか。

剣道連盟の稽古会には、剣道連盟の関係者も参加しています。

関係者とは、例えば昇段審査で手伝いをしていたり、審査をしていたりする先生です。ということは、審査に受かるような剣道の指導をしてもらえます。

中学生Bくん

そんなすごい先生ばっかりの中、稽古に参加しても大丈夫なのかなぁ?
不安だなぁ・・

確かに連盟主催の稽古会に行くのには、勇気が要ると思います。ですが、行くとたくさんのことを教えてもらえます。

友達を誘って、参加してみましょう。

稽古で意識すべきこと

中学生Cくん

僕の学校には、熱心な顧問の先生がいます!なので、強くなれますか?

ショーダン

今から伝えることを意識すれば、確実に強くなれますよ!

先生は素晴らしい指導をしてくれるかもしれませんが、実際に稽古を積むのは自分です。

教えてもらったことをきちんと再現しましょう。その上で、強くなるために意識すべきことを2点紹介します。

基本が正しい人の真似をすること

中学生から剣道を始める上で、有利な点は「頭で理解できること」です。

基本の動きを頭で理解できると、自分で再現しようとすることができます。

ただし、自分流で再現しようとすると上手くいかない場合が多いです。そんな時は、基本が正しい人の真似をしましょう。

「頭で理解したこと」と「実際の動き」を重ね合わせることで、動きの再現がより正確になります。

正しい基礎基本を身につけて、上達するスピードを高めましょう。

ちなみに小学生から剣道を続けている人は、「頭で理解する」というより「真似をする」ことで上達してきた人が多いです。

真似が上手い人はそのまま上達できますが、真似が一部分でも上手くいかないとそのうちに壁にぶつかってしまいます。そして、長い年をかけて染みついたクセを取り除かなければいけません。

中学生から剣道を始めても、経験者よりも「綺麗で強い剣道」を目指すことができます。

初めのうちは勝ちに拘りすぎないこと

初心者が経験者に勝てないのは当然のことです。また経験者にどうにかして勝ちたいと初心者が思うことも当然です。

ただ、勝とう勝とうとしすぎて、基本から逸脱しないようにしてください。

経験者がもつテクニックは、これまでの経験の上に成り立っているものです。まだ基本ができていないのにテクニックだけを学ぼうとすると、そのうち壁にぶつかってしまいます。

基本を積み、上手な人の真似をすれば1年で十分成長できるので、焦らず稽古を積みましょう。

剣道には「守破離」という言葉があります。

「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。

「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。

「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

デジタル大辞泉

まずは、「守」を意識して取り組むようにしましょう。

その他の入部前の不安ポイント

剣道具はすぐに必要?いくらくらい?

A. すぐに必要ということはない。初めにかかる費用は、5~8万円くらい。

剣道で使う、竹刀や防具を揃えます。ただし、稽古初日から必要であるわけではありません。

初めは運動着の格好で素振りなどを教わってから、剣道着を着ての稽古へと移行するため、急いで準備をしなくて大丈夫です。

ちなみに稽古で必要な道具は以下です。

剣道で必要なもの
  • 竹刀
  • 鍔・鍔留め
  • 竹刀袋
  • 防具(面・小手・胴・垂)
  • 道着・袴
  • 日本手ぬぐい
  • 防具袋

中学の部活動から始める方は、新入部員全員で揃えて購入することが多いので顧問の先生に確認しましょう。

顧問の先生によっては、防具屋さんとコネクションがあって少し値段を安くしてもらえたり、防具のデザインをチームで揃えるたりすることがあります。

顧問の先生の指示がなく初めて防具を購入する場合は、まずは武道具屋さんに行って聞くのがおすすめです。

サイズを合わせてもらえるし、防具の基礎知識も教えてもらうことができます。

ショーダン

剣道具の値段などは、ネットで事前に情報を集めておくと良いですね。
慣れてきてからはネットで剣道具を購入するのも良いです。

ちなみに、初心者セットとして売られているものもあり、値段は50,000~80,000円くらいで必要なものは全て揃います。

兎にも角にも、分からなかったらまず武道具屋さんに行って、話を聞きましょう。

やっぱり打たれると痛い?

A. 慣れていない、下手な人相手だと痛いですが、後々慣れてきます。

下手な人とやると痛いので、初めは痛いかもしれません。ただ、みんなで上手くなるとそのうち痛くなくなります。

その理由は、初めのうちは「手の内の効いた打ち」をできないからです。

みなさん、「しっぺ」は知っていますか?片手の人差し指と中指を揃えて振り下ろし、相手の腕や手首に叩きつける遊びです。

このしっぺで叩きつける際、腕の上で止めるか、腕の下まで叩ききるかで痛さが違います。腕の上で止める方が痛みを感じます。

手の内の効いた打ちができるかどうかも、同じ原理です。

竹刀は文字通り、「竹の刀」です。竹は「しなる」ため、インパクト(衝撃)は一瞬です。

打つ瞬間にだけ力が入る打ちができると、痛みは軽減されます。

ショーダン

慣れと技術の向上により痛さはマシになってきますよ!

やっぱり臭い?

A. 使い続けていると臭くなります。ただ最近は、匂いを除く方法がいくつかあります。

防具を頻繁に洗うことはありません。ですので、防具は使い続けると臭くなります。

ただひと昔と違って、臭さを軽減する方法も出てきています。

まず、最近は「自分で洗える防具」が出てきています。

特に匂いやすい小手は2セット持っておいて、1週間ごとに洗濯するなどすると清潔感は保ちやすいです。

他には、防具のクリーニングができます。昔に購入した防具でもクリーニングに出すことは可能です。

剣道具には鹿革が使われることが多く、鹿革は水分に対して弱いです。

ただ、防具のクリーニングでは鹿革を縮ませたり、劣化させたりすることなく、清潔にすることができます。

防具をしばらく使わない、長期休暇のタイミングで出すのが良いですね。

クリーニング業者としては例えば以下があります。郵送でも対応してもらえます。

剣道防具のクリーニング業者

武道具屋さん経由でお願いできることもあるので、お近くの剣道具屋さんに聞いてみるのもありです。

ただし、他の人も同じように稽古が無い時期に預けることになるので、どれくらい時間がかかるのかは注意が必要です。

日頃からできるニオイ対策としては、消臭剤をかける、石鹸を防具の中に置く、などがあります。気にする方はぜひやってみてください。

礼儀正しくなれる?

A. 正直、人によります。ただし、美しい所作を学べるので何もしていないよりは、礼儀正しい方法を学べます。

剣道を通じて、礼儀の伴った動作、挨拶や礼、正しい姿勢、道具を大切に扱うなど、基本的なことは学べて、実際に行動しなければいけません。

行動をすることで後から精神が伴ってくるので、礼儀は身につきます。

ただ、礼節の伴った行動を実生活でも行うかは個人次第です。

正しい礼儀を頭で知っておくことで、大事な場面でも正しく振る舞えるのは、剣道をすることの強みですね。

自律できる?

A. 身につきます。

特に、「大きな声を出すこと」と「1対1の勝負であること」から剣道を通じて自律できると考えます。

「大きな声を出す」ということは、嫌でも「自分」というものを示さなければいけないということです。

同時に大きな声を出すことで集中した状態に自分をもっていくことができます。すると、自分の中でやる気の切り替えを身につけることができます。

「1対1の勝負」なので、他の人に頼ることができません。逃げ出すことができないため、自ら頑張ろうと思うことができます。

私の親も私をシャキッとさせたいということで、習い事として武道をさせたかったみたいです。(私の場合は、結局親の意向とは違うきっかけで剣道を始めました。)

私自身まだクヨクヨするときもありますが、やるときはやる!自分を堂々と出す!ということができるようになりました。

まとめ

今回は、中学で剣道を始めても勝てるかどうかや、その他剣道を始めるときの不安について解説しました。

結論、中学から剣道を始めても経験者に勝てます。ただ、勝つためには良い指導者のもとで稽古を積む必要があります。

部活以外で良い先生の下、稽古を積むには以下の方法があります。

良い先生の下で稽古を積む方法
  • 道場に通う
  • 近く別の中学で稽古する
  • 連盟主催の稽古会に参加する

また、稽古をするときは次の2点を意識しましょう。

稽古で意識すべきこと
  • 基本が正しい人の真似をすること
  • 勝ちに拘りすぎないこと

その他、不安に感じるポイントについて解説しました。

不安に感じるポイント
  • 剣道具はすぐに必要?いくらくらい?
    →すぐに必要ということはない。初めにかかる費用は5〜8万くらい。
  • 打たれると痛い?
    →慣れていない、下手な人相手だと痛いが、後々慣れてくる。
  • 臭い?
    →使い続けていると臭くなる。ただ最近は、匂いを除く方法がいくつかある。
  • 礼儀正しくなれる?
    →正直、人による。ただし、美しい所作を学べるので何もしていないよりは、礼儀正しい方法を学べる。
  • 自律できる?
    →身につく。

剣道は一生続けられる競技です。

剣道を始める人が増えて、たくさんの人と知り合えることを私は楽しみにしています。

試合に勝ったり、審査に受かったり、剣道を通じて友達ができたり、自分が楽しいと思える場面にみなさんが出会えることを願っています。

以上、ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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