剣道の雑学・豆知識を紹介!競技人口は?二刀流は?ガッツポーズはダメ?
剣道は竹刀を使って戦う、日本古来の武道です。道着、袴を着用し、重厚な防具を身につけることから、球技や他の格闘技とも異彩を放つ競技です。
そんな剣道ですが、経験者しか知らないような雑学や豆知識もあります。
剣道って二刀流はあるの?
一方で、剣道をやってる人でも知らないような知識も意外とあります。
銃剣道、短剣道ってなに??
こんな疑問も含めて、この記事では剣道の雑学や豆知識を紹介します。
今回紹介する豆知識や雑学を知っていると、「お、この人剣道を知ってるな」と感じてもらえるでしょう。
剣道をやっていない方もぜひ楽しんで最後まで読んでいただけたらと思います。
- 剣道の競技者って他の武道と比べて多いの?少ないの?
- 剣道って二刀流もあるの?
- 剣道って勝った後やってはいけないことがあるの?
- 剣道と他の競技が異種格闘技対決することってあるの?
- 剣道以外に防具を着用して戦う競技
- 剣道に関する知識を知りたい方
剣道の日本の競技人口は他の武道比べて最多
武道といえば、剣道以外にも以下のようなものが思い当たるでしょう。
- 柔道
- 相撲
- 空手
- 弓道
- 合気道
- 少林寺拳法
これらの競技と剣道の競技人口を比較すると、以下の通りです。ご覧の通り、剣道は日本での競技者が最も多いです。世界で比べると、柔道の方が多いです。
競技名 | 日本の競技人口 | 世界の競技人口 |
---|---|---|
剣道 | 160万人 | 220万人 |
柔道 | 12万人 | 300万人 |
相撲 | 4000人 | – |
空手 | 40万人(愛好家含むと200万人) | 1億3000万人(愛好家含む) |
弓道 | 13万人 | – |
合気道 | 100万人 | 160万人 |
少林寺拳法 | 4万人 | 10万人 |
空手の競技人口は愛好家を含むと剣道の人口より多いです。愛好家とは、フィットネスジムで空手を行う人も含まれるので、こういう方を競技者として含むかどうかは皆さんの判断次第です。
それにしても、柔道より剣道の方が日本の競技者が多いというのは意外ではありませんか?
剣道の競技者が多い理由としては、年齢に関わらず対等に勝負できることがあります。70代の人と10代、20代の人が同じ条件で戦えるのが剣道の大きな特徴です。
剣道には二刀流がある
剣道というと、竹刀を用いて相手と戦う競技のイメージですよね。この竹刀は基本的には1本で戦う人が多いですが、2本持った二刀流を執ることも可能です。
二刀流の場合は1本は長い竹刀、もう1本は短い竹刀を持ちます。具体的には以下のような長さです。
- 長い竹刀:114cm(中学生用「37」の竹刀)
- 短い竹刀:62cm
基本的には長い竹刀で打突します。条件を満たせば、短い竹刀で打っても一本を取れますが、ほとんどの場合で長い竹刀での打突が1本となっています。
竹刀を2本持つと「超攻撃型」のように感じるかもしれませんが、どちらかというと「防御形」です。二刀は長い竹刀を頭上、短い竹刀を相手に向けて構えるので、面も小手も胴も空いていません。突きも短い竹刀で簡単に防げます。
二刀流は防御型なんだ、と思ってもらえれば「剣道通」だと思ってもらえますよ。
また二刀流は片手で竹刀を振ることになるため、一刀流よりフィジカルが必要となります。実は、外国人選手は二刀流が多いのですが、体格の面で理に適っているのだと考えます。(単に宮本武蔵に憧れているから二刀流という可能性もあります笑)
剣道は勝った後、ガッツポーズしたらダメ
剣道では1本取った後、試合会場の中でガッツポーズをするとその1本は取り消しとなってしまいます。これは、相手を尊重するためです。
剣道では、自分の戦った相手に対し「自分を高めるために、戦ってくれてありがとう」と感謝を示します。それゆえ、剣道では試合終了時に競技者は喜びを示さず、審判を見ないと勝敗がどちらに決まったかは分かりません。
相撲や柔道では相手に礼をする前に喜んでも特に罰則はありませんよね。剣道は厳かな雰囲気が保たれた競技となっています。
剣道と薙刀が戦うことがある
薙刀は剣道と同じような防具を着用する競技です。薙刀は女性の護身用の道具であったため、女性の競技者イメージが強いですが一部男性もいらっしゃるようです。
剣道と薙刀が直接剣を交えることがあります。イベントとして行うことがあれば、剣道連盟が主催する機会もあります。
剣道と薙刀の大きな違いは、打突部位に「脛(すね)」があることです。剣道には脛が無いため、薙刀との対決では脛の防具を追加で着用します。少々見た目に違和感を感じるかもしれませんね。
他の違いとしては、小手の形状が違う、打突の強さが違うなどはありますが、ここは細かすぎるので、剣道未経験の方は「異種格闘技戦」があることを雑学として知っておくと良いでしょう。
剣道と似た競技で杖道、銃剣道、短剣道がある
先ほど薙刀の紹介をしましたが、薙刀以外にも武器を持って戦う競技があります。以下の3つです。
- 杖道
- 銃剣道
- 短剣道
杖道
文字通り、杖で戦う競技です。一方、剣道や薙刀のように防具をつけて戦うのではなく、形で勝負します。
形では、木刀を持つ人(打太刀)と杖を持つ人(仕杖)で演舞を行います。
全日本剣道連盟に杖道の動画がありました。形と言いながらも、とても実践的な動きとなっていますね。
稽古をきちんとしていないと、怪我してしまいそうですね。。
剣道と違って武器の長さが変わるため、間合いの取り方に深みがある競技です。
銃剣道
鉄砲の形を模した「木銃」で戦います。昔、銃の先に刀をつけ接近戦を戦ったことから生まれたようです。試合の動画もYoutubeにありました。
道着は剣道とは少し異なり、袖が細く長くなっており、銃の先が入らないようになっています。また、肩にも防具を着用しています。
銃の先で適切な場所を突くと一本になります。
- 左腕の上から左胸を突いた場合の「上胴(うわどう)」
- 左腕の下から左胸を突いた場合の「下胴(したどう)」
- 喉を突いた場合の「のど」
- 相手が左胸を左腕で隠した時に小手を突いた場合の「小手(こて)」
- 相手が体勢を崩した場合に相手の左胸に向かって垂直に左肩を突いた場合の「肩(かた)」
また、小学校4年生以下は基本技で競うこととなります。
木の銃で戦う様子はとても激しく、剣道とはまた違った面白みがありますね。
短剣道
最後は短い刀(小太刀)で戦う短剣道です。
二刀流も短い竹刀を使いますが、二刀流の短い竹刀は62cm以下、短剣道で使う竹刀の長さは54cm以下と、短剣道の方がより短い竹刀を使います。
短剣道も銃剣道と同じ道着を着用しています。動画を見てすぐ気づく点は、左手に小手を着用していないことでしょう。これにより、相手の竹刀を持つ手(右手)を押さえることができます。
打つ場所は面、小手、突く場所は胴、喉ですが、1本集を見ると胴突きが多いですね。
剣道のような動きから、さらに相手の腕を押さえるといったことまででき、剣道と同じく白熱した試合を見ることができます。
銃剣道や短剣道について、もっと詳しく知りたい!という方はぜひ、全日本銃剣道連盟のホームページにアクセスしてみてください。
まとめ
この記事では剣道の雑学や豆知識について紹介しました。今回紹介した雑学や豆知識はこちらの5つです。
- 剣道の日本の競技人口は他の武道比べて最多
- 剣道には二刀流がある
- 剣道は勝った後、ガッツポーズしたらダメ
- 剣道と薙刀が戦うことがある
- 剣道と似た競技で杖道、銃剣道、短剣道がある
剣道をしている人でも、①や⑤は知らなかったという人は多いのでは無いでしょうか。
剣道をあまり知らない人も、よく知っている人も、この記事を通じて新たな興味が湧いてもらえたら嬉しいです。
以上、ケンドーショーダンでした。