私の憧れ剣道用品遍歴
今まで剣道を続けてきて、「あ〜あの人の防具、かっこいいなぁ」「私も欲しいな〜」と思ってきたことが多々あります。
今日はそんな「憧れの剣道用品遍歴」を辿ろうと思います。
※今回の記事はコラム要素が強いので、「そうそう!」と共感してもらえれば幸いです。
憧れの剣道用品遍歴
中学時代
ほぼ中学生から剣道を始めたので、ここで基本的に道具一式を揃えました。
部活動では、同学年の部員で揃えて防具を購入したので、飾りなどは基本的にみんなお揃い。
そんな状況で憧れたものはこちら。
面の乳革
他校の友達が様々な乳革を付けていて、憧れていました。
小学生から剣道を続けている子たちで、青や紫、黄色などのカラフルな乳革をそれぞれ着用していました。
長さも、購入直後に付いている既製品の乳革より長く(半分に折って20cmくらい?)、そこも憧れの対象でした。
多少なりともおしゃれのしたい年頃なので、オリジナリティを出せる場所を探していたのだと思います。
面の乳革については、当時自分の小遣いで新しいものを購入しました。
長い乳革がなかなか見つからず、小さい武道具屋さんでやっと見つけました。
あまり使用が推奨されていないようなので、今ではあまり「長い乳革」は無いかもしれません。
木綿袴
最も憧れていたものかもしれません。
普通のテトロンの袴はヒラヒラして細身に見えてしまうこと、体が上下しているように見えてしまうことなどから、綿袴を着用したかったです。
当時の私のライバルは綿袴を着用していて、腰が常に一定の高さにあるように見えました(実際にそのように動いていましたが)。
こちらも中学の間は購入できませんでしたが、高校の入学祝いで親から買ってもらいました。
腰板に文字を入れてもらい、思い入れがありました。
剣道具全般
基本、自分より良い(値段が高い)防具には憧れていました。
- 面
面垂部分がナナメ刺しのもの。カッコいい型が着きやすそう!と思っていました。 - 胴
デザインの胴台。青色や紅葉柄が入ったものなど。 - 垂
飾りの段が多いもの。雲模様が入っているもの。
モリモリデザインの剣道具に憧れていましたね。
今では、垂などは軽量化のために模様の無いものが最近主流となってきています。
一方で、私の場合はまだ当時の憧れを引きずっています。
高校時代
中学時代に比べて稽古日数が減りました。
また、「強豪校」と「普通の高校」で差が開く時期でしたので、強豪校への憧れがありました。
手刺し剣道具
値段の高い剣道具を身につけたい、というより色の落ち方に憧れがありました。
普通の機械刺しの防具は染めの方法が違うのか、長く使うと薄紫系もしくは緑系の色になる傾向がありました。
中学から使い続けていた剣道具は色褪せ始めていて、もっとかっこいい色褪せ方に憧れていました。
あと、「試合用に別の剣道具を欲しいなぁ」とも思っていたので、もう一台セットとして手刺し剣道具に憧れていました。
手刺し防具は、大学の入学祝いで購入してもらいました。親に感謝です。
キャリーバック
剣道具を入れるキャスター付きの袋ですね。
高校が徒歩圏内であることから歩いて剣道具を運ぶのに辛さを感じていました。
今やすごく一般的でしたが、当時はまだ普及が少なく、使っているのは強豪校くらいでした。
私の通っていた高校は稽古回数が少なく、遠征などもほとんどなかったので、必ずしも必要という訳ではなかったです。
ですが、やはり利便性の上で憧れがありました。
寶船の竹刀袋
もうお馴染みの竹刀袋ですよね。
太い文字の刺繍がカッコいいと思っていました。
剣道雑誌でも広告を頻繁に見かけていて、絶対に欲しいと思っていました。
これは高校の剣道部同期で購入しました。色を揃えて、それぞれ好きな漢字1文字を選びました。
今もこの竹刀袋を使っています。品質が高く、今後も使用できそうです。
「高校名を入れる必要は無かったかな〜」と今は思っています笑。
大学時代
体育会に所属していたので、剣道具の消耗が激しかったです。
この時に、中学時代に購入した剣道具が全て壊れてしまいました。。
剣道具がフルチェンジした中でも、憧れのあるものはありました。
生地胴
(↑写真はヤマト胴です)
生地胴含め竹胴に憧れていました。
生地胴は漆塗りの胴と比べて、見ただけで竹胴とわかるため、生地胴を求めていたのだと思います。
竹胴は重厚で、ヤマト胴と比べ動いている時の揺れが少ないので、安定した動きができると感じていました。
よく見る黄土色や茶色の生地胴以外にも、黒系のものもあるそうです。
今も憧れはあるので、今後昇段したらご褒美で購入しようかなと思います。
欲しくなった物をすぐに買い与えなかった親に今思うこと
今まで書いてきた通り、中学・高校と金額のかかる剣道用品はそう簡単に買ってもらえませんでした。
他の人の物を「いいな〜」と思っていましたが、そんな状況について今振り返って思うことを書きます。
我慢と目利きが身についた
これによって、欲しいものを我慢できるようになりました。
欲しいものといっても、「一時的な衝動によるもの」なのか、「本当に欲しいもの」なのかを見極める、考え抜くことができるようになったと思います。
また、本当に欲しいものを、達成報酬として買い与えることでやる気にさせてくれたと思います。
私の親は勉強(受験)の成果を、剣道用品で報酬として与えてくれました。
そのおかげで、勉強も剣道も頑張れたのだと思います。
上達に対して褒めてくれた
剣道に対して私の親は基本、指導することはほとんどなく、褒めてくれました。
指導がほとんど無かったのは、親が剣道未経験、もしくは続けていなかったためでしょう。
一方で、親に褒めてもらえることが一番のモチベーションになったと思います。
褒めてもらえることが、物に対しての憧れを和らげたのかなと今となっては思います。
親の期待が大きすぎなかった
親の期待は子どもの励みにも重圧にもなります。
先ほどの通り、私の親はよく褒めてくれました。
また、剣道においては「こうなりなさい」と言われませんでした(勉強については色々言われましたが笑)。
期待が大きすぎなかったので、伸び伸びできたのかと思います。
物を買い与えられて、過度に応援されていたら、重圧に感じていたかもしれません。
ただ、親子で剣道していると、子どもの指導に熱が入ってしまうのは自然なことですよね。
プレッシャーをかけすぎないことだけ、今後自分も気をつけたいなと思います笑。
まとめ
今回は私の憧れ剣道用品遍歴を紹介しました。
・中学時代
面の乳革
木綿袴
剣道具全般
・高校時代
手刺し防具
キャリーバック
寶船の竹刀袋
・大学時代
生地胴
また、欲しくなった物をすぐに買い与えなかった親に対して今思うことを書きました。
- 我慢と目利きが身についた
- 上達に対して褒めてくれていた
- 親の期待が大きすぎなかった
あくまで、振り返って思うことを書きました。
自分が親になったら、どうするのかは分かりません笑。
欲しいと思うものに対してどう向き合うかは、親と子ども一緒に考えていくことかなと思います。
みなさんの子ども時代や学生時代はどうだったか教えてください!
以上、ケンドーショーダンでした。