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子どもの剣道の稽古では競争心が重要!勝敗をつけて強くなろう!

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子どもは勝ち負けが好きです。動物の本能として当然のことです。

ですが、今は運動会でも順位をつけない世の中です。勝負事の機会が減ってきています。

勝って嬉しい、負けて悔しいと感じる機会も減り、本能が芽生えなくなってしまいます。

一方で剣道をする時点で、勝負は切って切り離せません。勝ち負けがつくからこそ、成長したい気持ちが芽生えて頑張ることができます。

リバ剣さん

でもやっぱり、勝つ子はいつも勝つし、負ける子はいつも負けるんじゃないの??

工夫次第で誰でも勝てるチャンスのある勝負をセッティングでき、競争心を育てて切磋琢磨することができます。

成長のためには人と比べて内省が必要です。

(ただ、人と比べて落ち込む必要はありません。自分のやるべきことを見つけるための、比較対象と思いましょう。)

今回は子どもの競争心を育て、強い剣道を身につける稽古の工夫について紹介します。

今回の記事で分かること
  • 剣道の稽古で勝敗をつけることのメリット
  • 試合以外で競争心を育てる方法
  • 競争心を育てる上での注意点
こんな人に読んでほしい
  • 稽古にメリハリをつけたい指導者
  • 子どもたちのやる気を引き出したい指導者

試合だけが勝負の場ではありません。どんな子どもでも参加できる勝負の場を作って、競争心を高めて成長しましょう。

目次

個別でお困りのことがあれば、こちらでお聞きします!

剣道の稽古で勝敗をつけることのメリット

稽古に集中できる

勝敗をつけると、勝ちたい、負けたくないと思って目の前のことに集中できます。

「この中で一番〇〇だった人を後で発表します!」と伝えるだけで、もう気持ちいいくらい一生懸命取り組んでくれます。

子どもの集中力はなかなか持続せず、興味がないことにはなおさら集中が続きません。

うまく勝負事を使って、集中した稽古にしましょう。

切磋琢磨して向上心が高まる

普段仲の良い友達と競い合うので、「絶対負けない!」と懸命に実力を発揮しようとします。

すると競争相手も負けじと普段以上の力を発揮しようとし、互いに高めあうことができます。

競争心・向上心がより強い子がいる場合は勝負の場を設けなくても、稽古の中でなんでも勝負としてしまうことができます。

例えば

  • 今日稽古している人の中で、一番大きく振ろう!
  • 全部の行動で人より先に動こう!

など、全体vs自分という勝負を自分の中だけでセッティングできれば、実力はメキメキ伸びていきます。

向上心を高めて、みんなで成長していきましょう。

自信がつく

これは勝った場合です。

「今まで取り組んだことは間違ってなかったんだ」と納得することができ、自信へと繋がります。

ですが、大きな勝負の場面(試合など)ではなかなか勝てない子も多いと思います。

そういう時は、小さな勝ち・成功体験を積むことが非常に有効です。

試合以外の勝負の場のセッティングについては後で説明します。

反骨精神、逆境に立ち向かう強い心を身がつく

これは負けた場合です。「なにくそ」と思う気持ちですね。

もし大きな大会が初めての勝負の場だった場合、負けてしまうと、「今までの稽古はなんだったんだろう」と思ってしまう可能性があります。

また今まで部内試合で負けてばっかりの初心者は、大会に出て負けても、「まぁこんなもんか」と素直に受け入れてしまうかもしれません。

やはり、「悔しい」、「次は絶対勝つんだ」という気持ちがあるから、次につながるものです。

諦めてしまわないためにも、誰にでも勝てるチャンスのある勝負は意味があります。

試合以外で競争心を育てる方法

では試合以外の勝負の場のセッティング方法について紹介します。

大前提として必要なことはグループ分けです。

グループを分けず、ただ漫然と「個人のやる気」や「向上心」に任せて成長を促しても、なかなか実力が伸びにくいです。

各場面に合ったグループ分けをしましょう。

個人で戦う

スキルを伸ばす場合は個人vs他の人が良いと考えます。

他の人については、実力の近い数人(2〜4人)を揃えるのが良いです。

例えば、足捌きの稽古では3〜5人のチームを作り、チーム内でスピード対決をさせます。

こうすることで瞬間的に競い合う場面ができ、より速い速度で足捌きができます。

着目ポイント:他の人の勝負を見る

若手指導者

1回の勝負で戦うのは3~5人でしょ?
待ち時間が増えるんじゃないの?1人あたりの稽古時間が減ってしまう!

こう思う方もいるかもしれません。

ですが、他の人の勝負を見ることにも意味があります。

初心者は、先輩たちが必死に動く姿を見て、自分もこうしなければ、と思うことができるわけです。

実は見ている人にも効果があるんですね。

足捌き以外でも竹刀の振りなどでも同様の方法で勝負ができます。

剣道の動きそのもの以外での勝負

剣道の動きそのものでなくても勝負できる場合があります。

以下のような紹介がありました。

「剣道基礎体力測定」 いいですね。

これは「他の人」に加えて、「過去の自分」とも競うことができるので、非常に有意義だと思います。

記録を残すのも良い方法ですね。

チームで戦う

次はチーム同士の対決です。試合でいうところの団体戦です。

ここでのグループ分けは年齢や実力関係なく混合チームにするものの、チームごとのレベルは揃えるようにしてください。

自分1人で勝てなくてもチームで勝つ喜びを味わうことができます。

着目ポイント:子どもたちが1つの基準で審判をする

以下にこの場合の例を示します。

3つのグループに分けて素振りをすることとします。

2チームが勝負を行い、1チームが審判を行います。

この審判を行うというのがポイントです。

自分が審判をすることで勝負の臨む際に、審判の気持ちを理解できるのでより一層実力を発揮しようとします。

また、この勝負での勝敗基準はただ1つとしてください。

今回の場合の勝敗基準は以下とします。

「どちらのチームが大きい声を出せているか。」

基準を1つとすることで、審判は判定をしやすく、戦う子たちは1つのことに集中できます。

団体戦をする前にチームとしての勝利を喜ぶ体験ができますね。

剣道の稽古で行う勝負の内容

勝負の内容については下記にリストアップします。うまくグループ分けをして、実力を引き出しましょう。

  • 竹刀を振る速さ
  • 打ち込んだ本数
  • 先生に懸かった回数
  • 足捌きの速さ
  • 発声の大きさ
  • 面をつける速さ
  • 先生に呼ばれた時に集合する速さ
  • 整列の速さ
  • 返事の声の大きさ
  • 挨拶の声の大きさ

色んな稽古法と混ぜて活用しましょう。

競争心を育てる上での注意点

メリットをこれまでたくさん述べてきましたが、注意点もあります。

端的にいうと、今まで習ってきたことを蔑ろにしないことです。

具体的に次の二点を示します。

形が崩れないようにする

勝負に囚われると、今まで習ってきた形が崩れてでも勝とうとしてしまいがちです。

集中がいき過ぎてしまうわけですね。

例えば、足捌きを早くしようとするあまり、左足が右足を越えて駆け足になってしまう場合があります。

そういった場合は、崩れない意識を子どもたちに持たせるとともに、崩れない稽古法も取り入れていく必要があります。

せっかく今まで丁寧に教えてきたのですから、ここで崩れないようにしましょう。

相手へ敬意を払う

勝負に意識を向けすぎると勝利至上主義となってしまい、負けた相手を無碍に扱ってしまう場合があります。

「やーい、お前の負け〜」と馬鹿にしてしまうといった状況ですね。

しかし、今回勝てたのは相手がいたからですし、もしかしたら次は負けるかもしれません。

勝っても負けても、相手にきちっと敬意を払いましょう。

これができていなければ、きっちり叱って指導しましょう。

今までできてたことを保ちつつ、勝負するように指導しましょう。

まとめ

今回は子どもの競争心を育て、強い剣道を身につける稽古の工夫について紹介しました。

勝敗をつけることのメリットは以下の4つです。

勝敗をつけることのメリット
  • 集中できる
  • 切磋琢磨して向上心が高まる
  • 自信がつく
  • 反骨精神、逆境に立ち向かう強い心を身がつく

試合以外で競争心を育てるためにはグループ分けが重要です。

個人で戦うも良し、チームで戦うも良し。見ている時間、審判している時間も実は成長のためになります。

ただ競争心を育てる上での注意点として、勝負に囚われすぎて今までの形が崩れないようにしましょう!

競争心はうまく利用すれば、成長スピードを格段に上げることができます。 競争心を育て、活気のある稽古としましょう!

以上、ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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