「実技」「学科」「形」以外で昇段審査の事前に準備すべきことと当日の持ち物

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ショーダン

昇段審査を申し込みましたね!
何をやるべきかは分かっていますか?

新米剣士

「実技」と「形」と「学科」の準備かな。
それ以外はあるの?

ショーダン

そうですね!準備すべきことは他にもあります。
安心して審査に挑めるようにしましょう!

確かに、剣道の昇段審査は以下の3つで「合格・不合格」を判断します。

剣道の昇段審査の試験内容
  • 実技
  • 学科
  • 日本剣道形

もちろん、これらの準備も必要なのですが、それ以外にも準備すべきことがあります。

結論から言うと、以下の3つです!

昇段審査の事前にすべきこと
  • 審査会場に関する下調べ
  • 剣道具のチェック
  • 当日の持ち物準備

これらの準備を十分に行なって、安心した状態で審査に挑みましょう!

今回の記事で分かること
  • 昇段審査の事前に準備すべきこと
  • 昇段審査当日の持ち物
こんな方に読んでほしい
  • 昇段審査を受験する方(特に初めて受験する方)
  • 昇段審査を控える方を教える指導者
目次

昇段審査の事前に準備すべきこと

審査会場に関する下調べ

会場場所

いつも行っている場所と安心せず、改めて会場を確認しましょう。

思い込みは怖いものです。

「あれ、違った!」とならないようにしましょう。

初めて行く場所であれば、駅から会場への道を確認しましょう。

途中の目印なども確認しておくと良いです。

会場への行き方

公共交通機関なのか、自転車なのか、車なのか、手段によって気にすることは違いますが、今一度確認しましょう。

公共交通機関であれば、休日ダイヤかどうかや運休の可能性があるかどうか調べましょう。

とにかく、当日焦らないようにすることが大切です。

自転車であれば、もし途中でパンクしても間に合うかどうか、車であれば、渋滞の可能性は無いか、ガソリンは足りているかどうかなど、でしょうか。

次の項目である、開場時間と合わせて準備しましょう。

開場時間

段位ごとに開場時間や集合時間が違うことがあります。

受審者Aさん

前半に初段〜三段の審査があると思っていたら、無かった。。。
もう始まってるじゃん・・・

受審者Bさん

開場時間に行ったら、四、五段はまだと言われてしまった。。
余った時間どう過ごそう・・・

遅刻はもちろんですが、早く着きすぎて時間を持て余すことの無いようしましょう。

特に四、五段を受験する方はよく注意してください。

剣道具のチェック

ショーダン

ところで、好きな人と初めてデートに行く時に、みなさんはどんな格好で臨みますか?

ヨレヨレのシャツ、穴の空いた靴、寝癖がついた髪型、こんな身なりでは、好きな人は振り向いてくれません。

昇段審査も同じです。

審査する先生が自分に対して好印象を持ってもらうために、剣道具をチェックしましょう。

どの剣道具にも当てはまるのが、こちらです!

剣道具のチェックポイント
  • 色落ちが激しくないか
  • 防具が擦れてハゲてきてきていないか
  • 紐などが切れそうでないか

剣道具を修理するとなると、最低でも1週間、通常はそれ以上の時間がかかります。

ですので、剣道具の準備は、審査の2週間以上前からやりましょう!

それでは、各剣道具でチェックすべきところを見ていきましょう。

面のチェックポイント
  • 面紐が切れそうではないか
  • 面紐が長すぎないか、40cm以内か

面紐が切れた時の焦り、皆さん経験したことがあると思います。

これが昇段試験当日に起こると、気が気でありませんね。。

試験前に面紐が切れそうだなと思ったら、切れる前に交換しましょう!

また、面紐が長い場合は40cm以内になるように切ってしまいましょう。

面紐の交換、面紐の切断の具体的に方法ついては、Youtubeにいくつか動画がアップロードされています。

動画を見て勉強するか、先生に聞いて、方法を学びましょう。

小手

小手のチェックポイント
  • 手の内が破れていないか
  • 小手紐が解けていないか、長すぎないか

小手の場合は特に手の内をよく点検してください。

受審者Cさん

竹刀を握ってるからバレないだろ〜

ショーダン

いや、バレます。審査員の先生はベテランですので、見抜いてしまいます!

手の内の張り替えや、穴の補修は1週間くらいはかかります。もっとかかることもあります。

また張り替え直後の手の内は、感覚が少し違うことが多いです。

修理した小手を数回練習で慣らしてから使うか、破れていない小手を使いましょう。

また、小手の紐が長ければ切りましょう。

小手紐は切ったあと、2本まとめて丸結びすればオッケーです。

胴のチェックポイント
  • 乳革が切れそうでないか

胴は基本的に大きく壊れることはないのですが、乳革(紐を結ぶ部分もしくは紐の繋がっている根っこ)が切れそう、解けそう出ないかチェックしてください。

ここは普段外れない部分なので、当日壊れた時の焦りがより一層大きいです。

乳革は簡単に切れるものではないので、結び方が分からない場合はYoutubeで調べるか、武道具屋さんで聞いてみましょう。

胴を武道具屋さんに持参すると、職人さんがその場で結んでくれる場合も意外とありますよ〜。

剣道着・袴のチェック

こちらも防具同様、色落ちが激しくないか、破れがないか、紐が切れそうでないかをよく確認しましょう。

基本的には出稽古用や試合用のもので挑むのが良いでしょう。

また、剣道着・袴ともにサイズが適切かも改めて確認しましょう。

剣道着の基準

小手を着用したときに、腕が少しだけ見えるくらいの袖の長さのもの

袴の基準

着用した際、裾が床に付くか付かないかくらいの長さのもの

最近は動きやすさを重視して、剣道着も袴も短めで使っている選手を見かけます。

ただ、試合では見逃してくれても審査では目に付くポイントとなってしまいます。

適切なサイズの物を使用しましょう。

サイズが分からなければ、剣道具屋さんが相談に乗ってくれると思います。

剣道具で困ったら、剣道具屋さんに行きましょう。

竹刀

リバ剣Dさん

ささくれや割れはいつもチェックしているよ?

竹の状態の確認は前日に行いましょう!

ただ、今回特にチェックしてほしいのは「柄」です。

柄が伸びてしまって、所定の場所まで鍔がいかないことはありませんか?

その場合、「新しい柄に付け替える」、「柄を短くする」、もしくは「鍔を削る」必要があります。

鍔がズレた状態で審査に挑むと、印象はあまりよくありません。

私のおすすめは柄を短くすることです。

こちらも動画が参考になります。

私もこの動画を見て、技術を習得しました。

千枚通し」と「凧糸」が必要ですが、新たに柄革を買うのとそれほど値段は変わりません。

柄革は伸びるものなので、このスキルを身につけて損はないでしょう。

鍔が入るかどうか確認する際、鍔留めもついでにチェックしましょう。

ゆるゆるで鍔が下がってくるようであれば、新しい鍔留めを購入しましょう。

審査当日の持ち物

せっかく前日までに準備したのに、忘れ物をしたら元も子もありません。

前日に荷詰めを完了し、当日はそれを持っていくだけにしましょう。

持ち物一覧

持ち物も一度1週間前に確認して、足りないものがないかどうかをチェックしましょう!

前日や当日に焦ると、いつものメンタルで本番を挑むのが難しくなってしまいます。

余計な心配をせず、万全な状態で審査に臨みましょう!

剣道関係

一覧はこちら!

  • 剣道具(面、小手、胴、垂)
  • 剣道着(道着、袴、手拭)
  • 感染対策(面マスク、シールド)
  • 竹刀
  • 竹刀の鍔、鍔留め
  • 木刀(大・小)
  • 木刀の鍔、鍔留め
  • 筆記具
  • 学科解答用紙 or 解答集
  • (必要ならば)登録料
  • (必要ならば)剣道手帳

・剣道具(面、小手、胴、垂)
→2週間前までに状態をチェック!

・剣道着(道着、袴、手拭)
→手拭い(面タオル)をうっかり忘れないように!

・感染対策(面マスク、シールド)
→コロナ禍では忘れないように

・竹刀
→前日にささくれチェック!

・竹刀の鍔、鍔留め
→ゆるゆるでは無いか、チェック!

・木刀(大・小)
→四段以上は小太刀も必要!

・木刀の鍔、鍔留め
→借り物の場合は、劣化してないかチェック!

・筆記具
→ボールペンと鉛筆(シャーペン)、消しゴムは最低持っておこう!

・学科解答用紙 or 解答集
→事前に答えを書く場合は、記入した解答用紙を忘れずに。
→当日試験を行う場合は、実技試験後に学科の復習ができるように、解答集や事前にまとめたものを持っていきましょう。

・(必要ならば)登録料
→合格したら振り込み用紙を渡されるか、その場で登録料を支払うかを確認し、後者であれば登録料を準備しましょう。
※そこそこ高額なので、無くさないように注意してください。

・(必要ならば)剣道手帳
→慌てて探さないようにしましょう。

その他持ち物

  • 交通費やその他お金
  • 軽食や飲み物
  • (必要ならば)靴袋
    →靴底についた砂が落ちないように靴袋を使いましょう。
  • (シャワーを浴びるなら)タオル
  • スマホ
  • 家の鍵
  • (必要ならば)音楽プレイヤー
  • (学生ならば)単語帳
    →勉強も大切に。試験期間ならなおさらです笑。

  • →実技の合格発表まで時間がかかることが多いので、勉強道具や本を持っていって、時間を有効に使いましょう。

豆知識(六段審査以上の全国審査)

  • 木刀は全日本剣道連盟が準備してくれます(2022年1月現在)。
    学科試験もありませんよ!
  • 表に出ている袴の刺繍は見えないようにテープで隠されます。
    先入観を入れないようにするためです。
    テープを貼る必要が無いよう、袴の腰板の内側に名前の刺繍を入れている人もいますね。
    新しい袴を購入する場合は、参考にしてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は以下のことを紹介しました。

この記事で紹介したこと
  • 昇段審査の事前に準備すべきこと
  • 昇段審査当日の持ち物

事前にすべきことは以下の二点です。

昇段審査の事前にすべきこと
  • 会場に関する下調べ
  • 剣道具のチェック

会場に関する下調べでは以上の3点を確認しましょう!

会場に関する下調べ
  • 会場場所
  • 会場への行き方
  • 開場時間

剣道具は2週間前には異常がないか確認し、異常がある場合は修理や交換をしましょう!

そして、当日の持ち物はこちら!

  • 防具(面、小手、胴、垂)
  • 剣道着(道着、袴、手拭)
  • 感染対策(面マスク、シールド)
  • 竹刀
  • 竹刀の鍔、鍔留め
  • 木刀(大・小)
  • 木刀の鍔、鍔留め
  • 筆記具
  • 学科解答用紙or解答集
  • (必要ならば)登録料
  • 交通費やその他お金
  • 軽食や飲み物
  • (必要ならば)靴袋
  • スマホ
  • 家の鍵
  • (必要ならば)音楽プレイヤー
  • (学生ならば)単語帳

実技・剣道形・学科に全力で挑めるように、しっかり準備して本番を迎えましょう!

以上、ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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