MENU

剣道のお悩み相談募集中!こちらから詳細をご確認ください。

剣道のお悩み相談は【こちら】から!

【日本剣道形】「5つの構え」(中段、上段、下段、八相、脇構え)を解説!

当ページのリンクには広告が含まれています。

(スポンサーリンク)

中学生Aくん

日本剣道形は普段の剣道ではやらない構えが多くて難しいなぁ・・

ショーダン

確かに、八相の構え、脇構えなどは普段やらないですよね。
1つ1つ確認していきましょう!

日本剣道形は中段の構え、上段の構えを含めて「5つの構え」をします。5つの構えは以下の通りです。

日本剣道形の5つの構え
  • 中段の構え
  • 上段の構え
  • 下段の構え
  • 八相の構え
  • 脇構え

この記事ではこれらの5つの構えについて、なるべく分かりやすく紹介します。

中段の構えも、実は剣道とは少し違う点があります。ご参考になれば幸いです。

この記事を読んでわかること

日本剣道形で出てくる5つの構え(中段、上段、下段、八相、脇構え)の構え方

こんな方に読んでほしい
  • 日本剣道形を学び始めた方
  • 日本剣道形の構え方を学びたい方
目次

個別でお困りのことがあれば、こちらでお聞きします!

日本剣道形の太刀では5つの構え

中段の構え(2本目、6本目打、7本目)

基本的には、竹刀を持ったときの構えとほとんど同じです。

足は右足前、左足後ろで、踵は浮かせておきます。左手の場所は、親指の付け根がおへその前に来るようにしましょう。

少し違う点は構えの高さです。竹刀を持ったときの中段の構えよりはやや高めに構えます。

「刀の延長線上」は喉ではなく眉間(顔の中心)につけます。「刀の高さ」が、喉の高さくらいに構えると良いです。

上段の構え(1本目、5本目打)

左上段の構え

基本的には剣道の左上段とほぼ同じです。左足を前に出し、左前右後ろとなります。

左拳は左目の上で、上から見て木刀がやや右後方を向きます。

木刀の高さの角度は45度です。

中段から構える際は左足を出しながら、刀は一度大きく振り上げます。拳を定位置へ上から置くようにすると、堂々と見えます。

右上段の構え

右足前、左足後ろの状態で刀を頭上に掲げます。竹刀の振りかぶりとほぼ同じです。左手は中心のままです。

中段から構える際は特に足は動かさず、竹刀での振りかぶりと同じ軌道で刀を振りかぶります。

左上段と同じで、木刀の高さの角度は45度です。

振りかぶった後の角度は地面と水平にならないように気をつけましょう。天井に刀を突き刺すイメージを持てば、刀が寝にくいです。

関連項目

上段をとった相手に対して中段で構える場合、「平正眼の構え」をとります。これは5本目の仕太刀の構え方です。

左手は正中線から外さないまま少し前に出して、右前方に剣先を向けるように構えるようにしましょう。

相手の左腕の上(小手をつけた時の小手布団(筒)の上)あたりに自分の刀を置くように構えると、ちょうど良い高さになります。

下段の構え(3本目、6本目仕)

中段の構えから、左手の位置はそのままで剣先だけを下げます。すると、自然と剣先が弧を描くはずです。

ストンと剣先を下げるのではなく、ジワジワ相手の出方を伺いながら下げるイメージです。剣先を上げる際も、ジワジワ上げるようにしましょう。

下げた後の剣先の高さは相手の膝の高さくらいです。思ったより低めに下げるとちょうど良くなります。

右手に力が入ると上手く構えられないので、力を抜きましょう。

八相の構え(4本目打)

口元に鍔がくるようにして、刀を立てて相手に刃を見せるような構えのことです。

左上段と同じく、左足を前に出しながら刀を上げます。心持ちとしては、左上段をとるような気持ちで、八相の構えをとります。

左手は体の中心から外さず、右手は口の横に持ってくるようにします。すると、自然と刀が右上を向きます。

左上段の構えから、右拳が右肩の高さになるまで腕を下ろしてた形とも表現されます。

脇構えの構え(4本目仕)

自分の後方に刀を置く構えです。右足を下げながら、自分の右側を通って刀を後方にもっていきます。

右手が口元を通るように、山なりの半円の軌道で刀を動かします。左手は体の中心付近に収めたままです。

構えの状態では、体は半身(へそが右を向く状態)になります。ただし、顔は相手をちゃんと見ています。

右足も相手の方に向かず、やや右前に向きます。半身になっていれば自然と右足は相手を向きません。

この構えの時、自分の刀を自分の体で隠します。こうすることで相手は出方が分からなくなります。

右手を右腰に近づけることで隠しやすくなります。

刀を体で隠す時の注意点として、隠そうとしすぎて腕の反対側(左側)から刀が見えないようにしましょう。

正しい構えの稽古法は「姿見を見ること」

これらの構えを練習する最も良い方法は、姿見(鏡)を見て何度も構えの動作を行うことです。

先日、中学生に日本剣道形の指導をしていました。

上記のようなことを口で説明して、手本を見せてもなかなか同じようにできませんでした。本人にしてみたら、そこそこは近い動きができている感覚だったのでしょう。

そこで姿見を見て、再び練習してもらいました。すると自ら修正点を見つけ、最終的により正しい構えができるようになりました。

自分の動きを客観的に捉えるには、姿見を見たり、ビデオに撮ったものを見たりするのが良いでしょう。新たな発見ができます。

まとめ

今日は日本剣道形の太刀の5つの構えを紹介しました。

日本剣道形の5つの構え
  • 中段の構え
    竹刀で構えるときよりやや高めに(剣先が喉の高さ)に構えましょう。
  • 上段の構え
    左上段、右上段ともに、刀の角度は45度です。刀を寝かせないようにしましょう。
  • 下段の構え
    ゆっくり刀を下ろして、剣先は相手の膝の高さにしましょう。
  • 八相の構え
    左足を前に出してやや半身になり、左手は体の中心、右手は口元に置きます。相手に刀の刃を見せましょう。
  • 脇構え
    左足を後ろに下げて半身になり、左手を体の中心に置きながら刀を後方にもっていきます。この時相手に刀が見えないようにしましょう。

特に脇構えは普段行わない難しい構えです。繰り返し姿見を見ながら練習し、カッコいい構えにしましょう!

以上ケンドーショーダンでした。

(スポンサーリンク)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

目次