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剣道は「構え」が全て!意識すべきポイントをまとめて解説!

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剣道で最も初めに身につける実践的なことは「構え」です。そして、高段者が壁にぶつかったときに立ち返るのも「構え」です。

ショーダン

構えは最も重要であり、とても難しいです。

「構えが悪い!」と怒られても、どう直していいのか分からない人も多いのではないのでしょうか。

今回の記事では、構えで意識するポイントについて、体の部位ごとに解説しています。

自分の構えでできていない部分を探すのもよし、同時に全てを意識して構えを見直すもよし。最高の構えができるようにしましょう。

この記事を読んでわかること
  • 正しい構え方
  • 構えで意識すべきポイント
こんな方に読んでほしい
  • 構え方に悩んでる方
  • 正しい構え方を教えたい指導者
目次

個別でお困りのことがあれば、こちらでお聞きします!

頭の位置

頭の位置
  • 一般的な表現
    頭のてっぺんに糸が付いていて、天井から引っ張られるように
  • 表現の追加・言い換え
    頭を起こし相手を見下ろしながら、顎を引く。

「頭のてっぺんに糸が付いていて、天井から引っ張られるように」とよく表現されます。すなわち頭を起こすということです。

頭を起こすことで、以下のことが実現します。

  • 重心を腰の真上に置ける
  • 相手全体を見ることができる

頭は人間の部位の中で最も重いため、頭の位置が重心の位置に大きな影響を与えます。重心が体の外にあると、非常に動きが不安定となります。

ショーダン

人は前に動くことがほとんどなので、頭は前傾しやすいです。最近では、スマホを見るのでさらにその傾向が強まっています。

頭を起こして構えましょう。ただし、顎が上がってはいけません。逆に重心が後ろに寄ってしまうためです。相手を見下ろしながら、顎を引くイメージで構えましょう。

また、頭が前傾になると視野も狭くなってしまいます。相手の全体を見る(遠山の目付け)ためにも、頭をやや後ろに引くイメージで構えましょう。

肩の位置

肩の位置
  • 一般的な表現
    胸を張って構える
  • 表現の追加・言い換え
    肩を後に引き、肩甲骨を寄せて構える

「胸を張って構えなさい」という先生も多いと思います。一方で竹刀を持っているのに、どうやって胸を張るの?と思う人もいるでしょう。そういう人は、肩を後ろに引くイメージで構えましょう。肩甲骨を寄せると言い換えることもできます。

肩を縮こませると、頭の位置が前に来てしまったり、腕の可動域が狭くなったりしてしまいます。

肩を後ろに持っていくと、自然に腰を前に出すことができます。その結果、出端が分かりづらい腰始動の動きができるようになります。上の図の赤線のラインを意識しましょう。

左手の位置

左手の位置
  • 一般的な表現
    おへその前に、左手の親指の付け根に来るように構える
  • 表現の追加・言い換え
    左腕の前腕部分が胴に付かないようにして、竹刀を上から握る

基本の構えは「おへその前に、左手の親指の付け根」が位置します。また、おへそと左手の間に握りこぶし1つ分の空間を空けます。

これらを徹底することで、左手中心の構えができます。ただ、剣道を始めたばかりの人や筋肉が足りない小学生は、だんだん左手の位置がずれてしまいがちです。

左手の位置を定める工夫として、前腕部分を胴に付けないようしましょう。前腕部分が胴についてしまうと、左腕の筋肉を使えなくなってしまいます。

竹刀を上から握り、軽く脇を閉めて、肘あたりが胴に触れるようにすることで、左手中心の構えをすることができます。

左足の位置

左足の位置
  • 一般的な表現
    左足の位置は、右足と足幅一つ分の間を空けて、右足の土踏まずからかかとあたりの位置に左足のつま先が来るように構える
  • 表現の追加・言い換え
    頭、腰、左足が一直線になるように左足を置きつつ、かかとを浮かせる

左足の位置は、右足と足幅一つ分の間を空けて、右足の土踏まずからかかとあたりの位置に左足のつま先が来るように構えるのが基本です。

「気をつけ」の状態から左足を2回90度回転させたら、「構えの状態」とも言われます。

ただ、この表現で言われているのは、右足と左足の位置関係です。これに加えて、体全体における左足の位置が重要です。

頭、腰、左足が一直線になるように、左足を置きましょう。そうすると、体重は左足中心に乗ります。

その状態で左足のかかとを浮かせると、「ひかがみ」が曲がるというのは現実的に難しいです。

正しい位置に左足を置き、重心を左足中心とし、かかとを上げた構えをすると、今までできていなかった人ほど、ふくらはぎがパンパンになるはずです。

左足を使える構えをしましょう。

まとめ

今回は、構えで意識するポイントについて、体の部位ごとに解説しました。

改めて各体の部位の位置の一般的な表現と、今回紹介した表現をまとめます。

頭の位置
  • 一般的な表現
    頭のてっぺんに糸が付いていて、天井から引っ張られるように
  • 表現の追加・言い換え
    頭を起こし相手を見下ろしながら、顎を引く。
肩の位置
  • 一般的な表現
    胸を張って構える
  • 表現の追加・言い換え
    肩を後に引き、肩甲骨を寄せて構える
左手の位置
  • 一般的な表現
    おへその前に、左手の親指の付け根に来るように構える
  • 表現の追加・言い換え
    左腕の前腕部分が胴に付かないようにして、竹刀を上から握る
左足の位置
  • 一般的な表現
    左足の位置は、右足と足幅一つ分の間を空けて、右足の土踏まずからかかとあたりの位置に左足のつま先が来るように構える
  • 表現の追加・言い換え
    頭、腰、左足が一直線になるように左足を置きつつ、かかとを浮かせる

正しい構えを実現するためには、これらの体の部位全てを正しい位置に置かなければなりません。一つ一つ確認しながら、最終的に正しい構えを実現できるようにしましょう。

構えに迷った時にはぜひこの記事に戻ってきてくださいね。

正しい構えを身につけ、剣道のレベルアップを目指しましょう!

以上、ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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