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誰でも速い足捌きができる!前後左右前の足捌き!

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ベテラン先生

子どもたちの足捌きを速くしたいなぁ〜

ショーダン

良い方法がありますよ!
前後左右前の足捌きです!
シンプルな稽古法ですが、メリットがたくさんあります。

今回は、前後左右前の足捌きを紹介します!

こちらは、私が所属していた道場でいつも行っていた稽古法です。

汎用性の高い稽古法ですので、ぜひお試しください。

この記事でわかること
  • 前後左右の足捌きの方法
  • 前後左右の足捌きのメリット
  • 指導における注意点
こんな人に読んでほしい
  • 子どもの足捌きが速くならず困っている先生
  • 道場が広くないが、充実した足捌きの稽古をしたい先生

それでは紹介していきます!

目次

個別でお困りのことがあれば、こちらでお聞きします!

前後左右前の足捌きの方法

まず、3~5人の組を作ります。

この時の組みは同じレベル、同じ学年くらいの子たちをそろえましょう。

組の列ができたら、道場の左もしくは右の端に寄ります。

そして、組ごとに前後左右(右左)前と足捌きをします。

以下の図を参考にしてもらえればと思います。(丸が子どもです!)

まとめると下のような方向に進むことになります。

アレンジ

一番初めに面打ちや発声、もしくは一番最後の前進の途中で面を打たせるのもありです。

アレンジすれば、飽きずに回数をこなすことができるので、各道場流の方法を探してみてください!

前後左右の足捌きのメリット

実用面

小さい道場でもできる

1コート分の広さ程度の道場でも総移動距離は十分取れるので、立派な足捌きの稽古になります。

短い距離で済んでしまう足捌きの稽古であれば、子どもはいい加減になったり、飽きたりすることが多いと思います。

この方法であれば、小さな道場でも距離を長く取ることができ、集中して取り組むことができます。

能力面

複数方向への足捌きが速くなる

「前」「後」「左」「右」の足捌きを一度にできてしまうので、とてもコスパの良い稽古法です。

短い時間』で、『複数種類の足捌き』を、『高い質』で行えてしまいます。

質の高さはメンタル面のところで、説明します。

切り替えが速くなる

実戦の場では、「足捌きの方向」を動きの中で切り替える必要があります。

1方向の足捌きでは身につきにくい、この切り替えの稽古ができます。

メンタル面

競争心を利用するにはうってつけ

競争心を育てる方法やメリットについては過去にも紹介しています。

この足捌きの方法は競争心が自然と育てられ、切磋琢磨できます。

具体的に解説します。

まず、前進する際、一番速い子は一番前に、一番遅い子は一番後ろにいることになります。

その後、後退に切り替える際、一番速い子は一番遅い子に対してハンデを負ったスタートとなります。

この時、一番速い子は一番遅い子を抜かすことを目標とできます。

一方で、一番遅い子は一番速い子に抜かされまいと懸命に足捌きできます。

このように、常に目標がいる状態で足捌きできるので、普段の足捌きよりもスピードを意識して取り組むことができます。

指導における注意点

一番速い子の動きに注意

これは稽古をスムーズに進めるための注意点です。

指導者が切り替えの合図を、太鼓や笛で子どもたちに知らせることになるのですが、この時、一番速い子が壁にぶつからないように適切なタイミングで合図を出すようにしてください。

「壁にぶつかりそう」と思って、子どもたちが足捌きを減速しないように、指導者が導いてあげてください。

左足が右足を追い抜かないようにする。

競争心を活かした稽古をする時に気をつけなければいけないのは、基本を大事にすることです。

特に小さい子は、「急がなければ」と思うと、駆け足になってしまいがちです。

正しい足捌きをするよう、注意を促しましょう。

左足の追い抜き対策として、前進の途中に面を打たせることはある程度効果的です。

左足が前の状態では面が素早く打てないためです。

合図が出たらすぐに面を打つよう促すことで、正しい足捌きに近づくことができます。

基本をきっちり守りながら、競争しましょう!

切り替えの合図を予測しないようにする

合図の予測をしてしまうと、全速力での足捌きでなくなってしまうことが多いです。

合図を予測してしまう原因としては以下の2点です。

合図を予測してしまう原因
  • 現在の進行方向では勝ち目が見えず、切り替え後の勝ちに賭けている
  • 足捌きの速度よりも、切り替えの速度に意識が向いている

いずれにおいても、今行なっている足捌きから意識が遠のいています。

この稽古は、足捌きに自分の全力を注いだ上で、切り替えの速度を上げなければ意味がありません。

実戦での、咄嗟の動作の切り替えに結びつかないためです。

「音を予測しないように」と予め伝えておきましょう。

まとめ

今回は前後左右前の足捌きを紹介しました。

方法

同じレベルくらいの子で3~5人の組を作って、組ごとに前後左右前に足捌きをします。

前の時に面打ちを混ぜ込むアレンジもできます。

メリット
実用面小さな道場でもできます!
能力面複数方向への足捌きが速くなります!切り替えが速くなります!
メンタル面競争心を鍛えるにはすごく適した稽古法です!
指導における注意点
  • 一番速い子も壁にぶつかる心配ないよう、切り替えの合図を出すタイミングに注意しましょう。
  • 急いでしまうと、左足が右足を抜いてしまい、駆け足のようになってしまいます。面打ちを織り交ぜるなどで、注意を呼びかけましょう。
  • 切り替えの合図を予測してしまうと、全速力が出なくなってしまいます。目の前の勝負に全力を注げるようにしましょう。

足捌きの基本の詰め合わせパックのような稽古法です。

正しく追いかけっこをして、足捌きの速さをメキメキ伸ばしましょう!

以上、ケンドーショーダンでした。

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この記事を書いた人

アラサー会社員。20代で五段取得、大学院卒業の剣士です。
普段は所属道場で週1回、子どもの指導と自分の稽古を行っています。
大人になって、自分は指導者に恵まれていたと気づくことができました。
今まで剣道を続けてきて・教えてきて思ったことやノウハウを発信できたらと思います。

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